サイゾーウーマンコラム『ロンバケ』幻の企画書 コラム 佃野デボラの「味コン」!! 『夕暮れに、手をつなぐ』脚本家・北川悦吏子の過去作『ロンバケ』を伝説の「企画書」とともに味わう 2023/04/01 17:00 佃野デボラ(ライター) 佃野デボラの「味コン」!! エンタメ批評界の「ひとり隙間産業」佃野デボラが、見逃せない“味”なコンテンツ、略して「味コン」をプレゼンする不定期連載。 『ロンバケ』で人気俳優として不動の地位を築いた木村拓哉(写真:サイゾーウーマン) 【今回の「味コン」!!】 「夢ノート」のような「原案」も発掘。脚本家・北川悦吏子による27年前の大ヒットドラマ『ロングバケーション』 “恋愛の神様”こと北川悦吏子大先生が脚本を担当したドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)が3月21日をもって放送終了し、「夕暮れロス」が止まらない。無論、「止まらない」の主語は筆者ではなく、北川大先生なのだが。 大先生といえば、常にTwitterで《褒めて! 讃えて!》を叫んでおり、脚本家界きっての「欲しがり屋さん」として広く知られる。Twitterの検索窓に「from:halu1224 褒めて」と入れてみると、大先生の「称賛欲しがりツイート」がザクザク出てくるので、気になった方はぜひ検索してみていただきたい。 「夕暮れロス」からの「ロンバケ、すごかったな〜!」。数珠つなぎの自画自賛 《しばらく、夕暮れロスだった。》 《夕暮れーのない、火曜日が来る。淋しい。》 《#夕暮れ思い出 こんなハッシュタグないよね。関係者がこれでつぶやかないかなって。》 最終回から1週間以上がたち、『夕暮れに、手をつなぐ』への称賛コメントの潮も引いた今日この頃。大先生の「ロス」は相当なもののようで、ホーム画面を見てみると、こうした、ファンやスタッフに目くばせするようなツイートが並んでいる。そんな状況下、1996年の大ヒットドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)が、「Tver」その他各社から順次配信中であることは、大先生を大いに慰めているに違いない。 『夕暮れに、手をつなぐ』が終盤に差しかかるあたりから、『ロンバケ』がらみの「褒めて!」ツイートがにわかに増えだした大先生。96年当時の思い出を語り始めたり、キングコング・西野亮廣が『ロンバケ』の瀬名役・木村拓哉について語ったvoicyを引用したりと、「過去の栄光も褒めて!」という切なる思いが行間からあふれ出している。 次のページ 『ロンバケ』の“威光”を骨までしゃぶり尽くす大先生。違法アップロード動画『ロンバケの裏側』への「大はしゃぎリンク」 1234次のページ 関連記事 『夕暮れに、手をつなぐ』、北川悦吏子作品あるあるを徹底解説――令和とは思えない“昔懐かしさ”の正体『ちむどんどん』は対象年齢3歳~。ヒロイン・暢子一家の借金問題だって“なんとかなる”、史上最も“やさしい”朝ドラこれぞ脚本家・北川悦吏子の真骨頂! 『半分、青い。』からさらにパワーアップした『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』をホメゴロス!『M 愛すべき人がいて』浜崎あゆみ役・安斉かれんの“奇跡のような演技力”をホメゴロス!朝ドラ『半分、青い。』脚本家・北川悦吏子の“革命的な表現手法”“トレンディ霊力”をホメゴロス