サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー泰葉の母インタビューで察したこと カルチャー [女性誌速攻レビュー]「婦人公論」2021年4月13日号 泰葉の母・海老名香葉子、「娘より嫁」「お尻の始末も」! 「婦人公論」インタビューに察した、お嫁さんの大変な苦労 2021/04/03 16:00 島本有紀子(ライター) 女性誌レビュー婦人公論 「婦人公論」2020年4月13日号(中央公論新社) 今号の「婦人公論」(中央公論新社)、特集は「親子の距離は『ほどほど』がいい」。同誌の読者層には、高齢の親がいるパターン、中年の子がいるパターン、どちらもいる板挟みパターンもいるようです。毒親を持つ人のインタビュー、“老親あるある”対処法、孫育てを手伝わされる苦労……など、さまざまな角度から親子の距離感の難しさが伝えられています。 巻頭の読者アンケート「こんな関係が理想です」には、「2駅ほど離れたところに住み、ほどよく連絡をとりあい、会うときは体調のいいほうが食事をつくる」「互いのプライバシーに立ち入らない」といった、互いに踏み込みすぎないことを理想とする回答が並びます。親子関係も個人主義、さっぱりとしたものを良しとする時代になったのでしょうか。 さっぱりどころではなく、娘・泰葉と「絶縁」したともいわれた海老名香葉子のインタビューなど見どころたっぷりの中身、早速見ていきましょう。 <トピックス> ◎海老名香葉子 遠くの娘より、近くの嫁 頼れる相手は血縁だけじゃない ◎緊急読者アンケート 森喜朗さんの発言、私たちはこう受け止めた ◎純烈・酒井一圭のお悩み相談室 脱衣所からこんにちは 「娘より嫁」に見る泰葉の今 まずは海老名香葉子のインタビュー「遠くの娘より、近くの嫁 頼れる相手は血縁だけじゃない」から。初代林家三平の妻で、二代目三平や泰葉の実母であります。泰葉といえば2017年、香葉子に浴びせられたという暴言を次々とSNSに投稿し、海老名家との「絶縁」を宣言。その真偽は不明ながらも話題となりました。 今回のタイトルの「遠くの娘より、近くの嫁」という文言が、何かとお騒がせな泰葉を案じている多くの読者の期待を煽ります。 早速読んでみると、4ページに及ぶロングインタビュー中、泰葉の名前が出てくるのは3回。 「ゆっ子ちゃん(註:長男・正蔵の嫁)は、次女・泰葉の同級生の従妹だったんですよ」 「美どりと泰葉という娘が2人いるけれど、嫁のほうがいい」 「泰葉は療養中ですから、生活をちゃんとしてくれればいい」 のみでした。泰葉が気になる読者としては物足りません。泰葉を“なかったもの”としているようにも感じられるアッサリさです。 療養中という点についてですが、泰葉は「双極性障害1型」と診断されたと明かしています。19年には清里のペンションで働いて社会復帰(?)し、最近は自撮りにスティーブ・ジョブズやココ・シャネルら、偉人の名言を添えた写真をブログにあげる毎日を送っているのです。近頃は精神的に落ち着いているようで、3月23日付のブログでは、過去のブログを振り返って、「私の症状が、残っていた文章ではっきりとわかりました」「読み返して反省して削除しています」と、自分を客観視できるようになったことを示唆しています。しかし、母を糾弾したブログはまだ残っている状態です。 確かに泰葉は、香葉子と距離を置いておいたほうがいいと思いますが、一方でお嫁さんの負担の大きさについても考えずにはいられません。香葉子はインタビューで、「(嫁は)私の片腕になってほしい」「娘より嫁のほうがいい」「嫁たちがいなかったらとても生きていかれません」「今後もし寝付いて、お尻の始末をしてもらうようになっても、嫁にだったら頼めます」と話していますが、これらの発言からは、お嫁さんたちの大変な苦労が察せられます。海老名家という特殊な環境で生まれ育っていない「嫁」だからこそ、その苦労になんとか耐えられるのでしょうか。 特に「お尻の始末」問題は、姑自身の意向だけでなく、嫁の気持ちも聞いてあげてくれ。プロに頼むという選択肢もあるんだから。という気持ちになりました。とりあえず泰葉の寛解を祈ります。 次のページ 森喜朗を許せる派が意外と多い 123次のページ 楽天 婦人公論 2021年 4/13号 [雑誌] 関連記事 御年70歳の由美かおる、全身タイツ姿に圧倒! 「婦人公論」インタビューに見る“西野”への崇拝貴乃花と離婚した河野景子、『花束みたいな恋をした』のように新恋人を語る「婦人公論」インタビューに思うこと小室圭さんは「詐欺のように思えてならない」!? 「婦人公論」読者、眞子さまご結婚への持論が辛口すぎるいとうまい子、遺伝子の研究者になっていた! 東大に通う日々語るも……「更年期障害」と結びつける「婦人公論」の論法今年99歳の瀬戸内寂聴、転んで頭打っても復活! 「婦人公論」で説く“幸運論”は重みが違う?