[女性誌速攻レビュー]「婦人公論」2021年4月13日号

泰葉の母・海老名香葉子、「娘より嫁」「お尻の始末も」! 「婦人公論」インタビューに察した、お嫁さんの大変な苦労

2021/04/03 16:00
島本有紀子(ライター)

森喜朗を許せる派が意外と多い

 続いては緊急読者アンケート「森喜朗さんの発言、私たちはこう受け止めた」。今年2月、日本オリンピック委員会の臨時評議員会で、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長(当時)の森喜朗氏が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」などと話して批判され、会長を辞任することになった件について、22歳~83歳の女性115人、男性12人、無記入2人の合計129人にアンケートを取っています。

 「森さんの発言を許せますか?」の問いに67%(87人)が「許せない」、29%(37人)が「許せる」と回答(4%は無回答)。思ったより、許せる派が多い印象です。許せない派には、「首相在任中から女性差別発言を繰り返し、そのたびに腹が立ち、だんだんとあきれるように」「一度目の失言ならば許せるが、いったいもう何度目なのだ」など、森の過去にもあった女性差別・蔑視発言を覚えている方も。一方の許せる派は、「私は女性ですが、日頃から女性はお喋りが長いと感じています」や「あの年代の男性は悪気なく女性を下に見ている」といった意見だったのですが、この「悪気はない」ということが一番の問題である気も……。

 最もクールだったのが22歳女性による「私は正直言って高齢の男性が女性のことをどのように考えているか興味がない」のコメント。確かに学生時代は高齢男性とのかかわりは祖父くらいなのかもしれない、と思いつつ、興味のない彼女がどうやってこのアンケートにたどり着いたのか、そして、回答したのか、非常に興味がわきました。

婦人公論 2021年 4/13号 [雑誌]