サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「CLASSY.」オススメ“40歳婚”の正体 カルチャー [女性誌速攻レビュー]CLASSY.8月号 「CLASSY.」がオススメする“40歳婚”、その身も蓋もない“幸せ”の正体 2017/07/27 19:15 女性誌レビューCLASSY. 焦るなと言われてもデッドラインは近い 続きましてご紹介するのは、巻末の読み物ページ「本当の幸せは40歳婚にある!?」です。なかなか衝撃的なタイトル。リードには「『婚活』という言葉に追い立てられ、早く結婚して35歳までに1人は子供を産みたいと焦る毎日…。何故そんなに35歳のリミットに追い詰められるのか。アラサー女性に立ちはだかる35歳の壁と、気持ちにゆとりが持てる幸せな『40歳婚』について考えてみました」とあります。 まず「35歳の壁」に悩む女性たちの心の叫びから。「『なんで結婚しないの?』友達の無邪気な質問が辛い(34歳・商社勤務)」「幸せに歳を重ねられない自分。SNSが苦痛になりました(35歳・メーカー勤務)」「『35歳までに子供を』という圧力に焦りまくりです!(33歳・秘書)」「自分らしくと始めた習い事。でもそれって本当にしたいこと?(34歳・金融関係勤務)」……etc。それぞれが異なる人生を歩み始める30代。“誰かができていて自分ができていないこと”が可視化されてしまい、それが35歳近辺の女性たちを悩ませているようです。もちろん“自分ができていて誰かができていないこと”もたくさんあるわけですが、そこには目が行きにくいというのもまた事実です。 それに対し、「35歳は18歳くらいの理想がストップ高を起こしている年齢。スペックじゃんけんで最強の人と結婚しても幸せにはなれません」「『型にはめていけば幸せになれる』という発想は女性ならではの思い込み。まずは落ち着いてください」「今のアラサー世代はなんでも計画的に進めたいという傾向が。『妊活』という言葉もしんどい理由です」など「35歳の壁」がしんどい理由を識者たちが解説していますが、う~ん。一般的に女性の妊娠期間には限度があると言われ、日々その“デッドライン”に近づいている実感はいかんともしがたいわけで、「焦るな」とか「落ち着け」とか言われても難しいものなのではないでしょうか。 ということで、それらの焦りやイライラを経て幸せをつかんだ「40歳婚をした人生の先輩たちに聞く『本当の幸せは40歳婚にある!』座談会」が次ページに続きます。「自立していて大人だからお互いの考えを尊重し合える」「経済力だけでなくどちらにも『生活力』があるのもポイント」「若い時だと今の主人の魅力には気づけなかったかも(笑)」など、40歳婚のメリットが語られております。偶然なのか必然なのか、座談会参加者(男性1人、女性2人)の、2人が会社経営、1人がMBA取得を目指す大学院生。なんというか、ご本人たち自身にも、そこはかとない余裕がおありになるんですよ。 人は40歳になって突然「人間的にも落ち着いて精神的にも経済的にも自立した」大人になるわけではない。ダメな35歳は、おそらくダメな40歳になる可能性が高いわけで、40歳婚が幸せなわけではなく「自分が40歳という年齢の分別がある人間になり、またそういう人と出会える」ことが幸せなのでしょう。あぁほんと、身も蓋もない話ですが。 (西澤千央) 前のページ12 最終更新:2017/07/27 19:15 Amazon CLASSY.(クラッシィ) 2017年 08 月号 [雑誌] 「ダメな35歳は、おそらくダメな40歳になる」は真理…… 関連記事 非日常感を味わえる? 「CLASSY.」が30代女性にススメる“叱られ”の意味「CLASSY.」の「パリっぽい」特集第二弾、前回に増して雰囲気とアイテムだけのスカスカな中身に防寒するな・パステル色を着ろ・他人に気を使え! 「CLASSY.」の花見コーデ企画が怖すぎ検証しようがない「脳」を切り口に、30代女を絶望に落とす「CLASSY.」の恋愛企画こなれを捨てた「CLASSY.」が、「男が似合うと思うものが似合うもの」と言い放つ! 次の記事 三遊亭円楽に見る売れっ子芸能人のズレ >