サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「CLASSY.」の花見企画が恐すぎ! カルチャー [女性誌速攻レビュー]「CLASSY.」4月号 防寒するな・パステル色を着ろ・他人に気を使え! 「CLASSY.」の花見コーデ企画が怖すぎ 2017/03/15 18:45 女性誌速攻レビューCLASSY. 「CLASSY.」2017年4月号(光文社) 「CLASSY.」(光文社)今月号の特集は、「その仕事服、もっとオシャレにできるはず!」です。リードには「『毎日のことだから手抜きしがちで…』。わかります。でも、だからこそチャンスなんです」と相変わらず深夜のテレビ通販のようなフレーズが並んでいます。 特集の冒頭に登場するのは「『里子、4月からチームリーダーになる』の巻」。表紙モデルでもある小泉里子が「上司、同僚、後輩、取引先…誰からも好感度が高い仕事服の正解」を探すというもの。男性は一律スーツで「ちゃんとしてる」の基準を満たすのに、女は「上司から信頼され、同僚から認められ、後輩から慕われ、取引先から好かれる」スタイルを、それこそ七変化のように提示しなければいけないなんて。好感度、きちんと感、今っぽさ……そんなに求めるならもっと金をくれ。文句を言うなら金をくれ。心の中の安達祐実がそう叫んでおります……。 <トピックス> ◎特集 その仕事服、もっとオシャレにできるはず! ◎GUでトレンド お試しの3月着回しDiary ◎ピンクでモテる お花見コーディネート ■「CLASSY.」のカップ麺に対する謎の偏見 そう、世間が女に求める基準を満たそうとするには圧倒的にお金が足りないのです。そんなあなたに朗報。「CLASSY.」久々の着回し企画「GUでトレンドお試しの3月着回しDiary」がやってきました。「トレンドお試し」の「お試し」に、「いつもなら買わないけど……」といういやらしさが漂います。今月の主人公は「デザイン事務所に勤めるグラフィックデザイナー。一見オシャレではあるが、入院中の母の治療費や弟の学費を負担しているため、支出を切り詰めた生活を送る」という、おそらく着回し企画初の貧乏設定。主食はどん兵衛で玉の輿を夢見る29歳が、合コンを抜け出したときに遅れてきた彼と目が合って……。 こちらの女性、家族への仕送りで生活がキツキツの割には、合コンだの合コンの反省会だの広告代理店とカラオケだの派手に遊びまくっています。時々「やばっ、貧乏設定だった」と思い出すのか、脈絡もなくどん兵衛を食べさせられる主人公。どん兵衛を貧乏のアイコンにするところ自体、世間からズレにズレた感覚です。あ、また女性誌の着回し企画につっこむなんて野暮なことを……。 次のページ 貧乏を素直に取り込めないのが「CLASSY.」 123次のページ Amazon CLASSY.(クラッシィ) 2017年 04 月号 [雑誌] 関連記事 あれほど妄信していたのに、「主婦っぽい」「コンビニ服」と「CLASSY.」がこなれを卒業女性誌最大のタブー! 「CLASSY.」の着回し企画で、10kg増を目指す劇団員女が主人公に男性座談会を多用してきた「CLASSY.」が、二股防止策として「都合のいい女になるな!」とまさかの警告UNIQLOやGAPをモテ服と紹介する「CLASSY.」のコピーが、イイ感じに狂ってる!「CLASSY.」の“西海岸・東海岸男子”の具体例が究極の二択すぎる!