[女性誌速攻レビュー]「CLASSY.」3月号

検証しようがない「脳」を切り口に、30代女を絶望に落とす「CLASSY.」の恋愛企画

2017/02/19 16:00
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「CLASSY.」2017年3月号(光文社)

 今月号の「CLASSY.」(光文社)、特集は「2017年は『可愛い大人』を目指そう」です。コンサバとワンピを捨て、こなれに走り、こなれに飽きて、また「可愛い」の路線に戻るというのか。リードには「誰もが振り返るような、『高嶺の花』的存在を目指してきた20代。そして、30代になった今、私たちが理想とする女性像ってどんな人でしょう」とあります。30代は「話しかけやすい親近感」や「ちょっとした遊び心」、「ふとしたときの色っぽさ」などを併せ持つ「可愛い大人」を目指そうということらしいです。これ、ある意味「高嶺の花」より厳しいのではないでしょうか。あと「親近感」「遊び心」「色っぽさ」で真っ先に思い浮かんだのが平野ノラなんですけどよろしいでしょうか。シモシモ~。

<トピックス>
◎特集 2017年は「可愛い大人」を目指そう
◎片想いワンピと両想いワンピ
◎何とかしなきゃ! 30代の恋愛ベタ症候群

■ワンピ次第でどうにでもなる世の中

 昨今ますます混迷を深めている「可愛い」の定義。可愛い服といえば、花柄、レース、リボンなどを想像しがちですが、30代でそれはNGなよう。「30代がハマる“可愛い”の落とし穴」はそんな甘めアイテムの“OKライン”を探ろうという企画。

 例えばリボンは「バッグやハットなど小物でさりげなく取り入れるのがオススメ」、レースは「寒色系」にする、男性座談会で目の敵にされるビジューは「襟付きビジューは幼い印象になりがちなので、シンプルなトップスにビジューネックレスを合わせて」、フリルは「体型カバーできる」ぺプラムトップスが正解なのだそうです。そして花柄。「シックな色味の小花柄を選んで」「落ち感のあるしなやかなロング丈」が大人OKライン。ここまでくるとあえて聞きたい、そこまでして花柄、フリル、リボンを身につけたいか? いくつになっても全身「ピンクハウス」でキメ続ける、森尾由美と大助花子の花子師匠の潔さだけが際立つってもんです。


 30代でも可愛いアイテムを身につけたい、だけど「痛い女」だと思われたくない。しかし色味やデザインに細心の注意を払っても、結局「CLASSY.」が大好きなのは「片想いワンピと両想いワンピ」というワンピース企画。「ワンピースは言わずと知れた鉄板のモテ服。でも実は、恋愛の段階によって男のコが着てほしいワンピースは違っているんです!」ということで、「片想い、両想い、結婚を意識させたい時……etc.その時々の正解ワンピを賢くセレクト」しようではないかという企画。初デートの頃は「まろやかカラーで“優しげワンピ”」、そろそろ告白されそうになったら「レースの透け感で“ちょいセクシーワンピ”」、付き合って半年ぐらいなら「気持ち安らぐ“親近感”ワンピ」、付き合って1年頃には「家族に紹介したくなる“信頼感ワンピ”」。優しげから信頼感へ、壮大でドラマティックなワンピの旅。そして、やはりここでも「今シーズン注目の花柄ワンピですが、男のコからすると、オシャレなレトロ感を古臭く感じてしまうそう」と、森尾由美・花子師匠へのけん制が。もういっそのこと花柄を禁止にしてくれ!

CLASSY.(クラッシィ) 2017年 3月号 [雑誌]