サイゾーウーマン仁科友里「女のための有名人深読み週報」松居一代がスピリチュアルを捨てない理由 芸能 仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」 松居一代、“前世からの縁”船越英一郎と夫婦破綻……それでもスピリチュアルを捨てない理由 2017/07/13 21:00 女のためのテレビ深読み週報 松居一代オフィシャルブログより 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の芸能人> 「私は(松居と船越の)結婚式にも出てますし」江原啓之 『5時に夢中!』(TOKYO MX,、7月12日) 日本人は「金を払って、相談に乗ってもらう」という意識が希薄な気がする。悩みがあったとしても、たいていは友達に聞いてもらって、その友達が聞きたくなさそうなときは我慢する。消化不良のまま、なんとなくやりすごすのが、多くの日本人の“悩み”に対するスタンスではないだろうか。どうしても自分の話を聞いてほしいと思った時の最終手段として選ばれるのが、カウンセリングや占い、霊視だろう。客が少ないので単価を上げざるを得ないのか、それとも技術に対する自信からか、「悩みを聞く」職業の人に払うお金は、安いとは言えない。 もし安くないお金を「相談に乗ってもらう人」に払う場合、私なら費用効果を求める。統計学を基にした占いであれば当たるかどうかを重視するし、カウンセラーであれば、どこで研鑽を積んだとか、前歴も判断基準になるし、自分を苦しめている思考回路について指摘してほしい。このようにリターンを求めた場合、費用効果がいまいちわからないのがスピリチュアルである。守護霊や前世と言われても、「そうですか」としか言いようがない。よくわからないものに、安くはない金をつぎこむ心理が、私にはどうも理解できないでいた。 今、世間を騒がせている松居一代も、スピリチュアル大好き芸能人である。日本のスピリチュアルの首領・江原啓之と美輪明宏の番組『オーラの泉』(テレビ朝日系)には、夫婦がそれぞれ出演。夫である俳優・船越英一郎が出演した際、船越と松居の息子は、前世で親子であり、船越が松居と結婚することになったのは必然だと鑑定されていた。また松居は、船越と交際中、江原に個人的にカウンセリングを受けていたそうだ。江原は、7月12日に出演した『5時に夢中!』(TOKYO MX)で、「私は(松居と船越の)結婚式にも出てますし」と発言していたが、江原が招待されたのは、松居がクライエントであったからかもしれない。 が、“前世からの縁”は、現在、大変なことになっている。松居はYouTubeで、船越が自分の親友とバイアグラを飲んで不倫をしていると罵り、船越は松居に離婚調停を申し立てていると「週刊文春」(文藝春秋社)が報じた。当初は、船越憎しの松居だったが、最近ではオフィシャルブログで「芸能界の黒い権利との戦い」と書いている。何と戦っているのかいまいちわからない状態になってきているが、悲壮感はなく、どこか楽しげなのは、気のせいだろうか。 日本のスピリチュアルの首領に、「前世からの縁」「縁は切ろうと思っても、切れない」とある種のおすみつきを得て再婚したにもかかわらず、夫婦仲は破たんしてしまった。スピリチュアルを深く信奉していれば落胆も大きいと思うが、それでも松居が告発ブログに「日本で2人しかしらないパワースポット」の写真を掲載し、ここで「覚悟のエネルギー充電している」とつづっていることから考えると、どうもスピリチュアルへの信仰は揺らがないようである。 次のページ 悩みを相談する側、される側の極意 12次のページ Amazon 守護霊 関連記事 離婚危機報道の松居一代、熱心に更新するブログに感じた“欲求不満”の正体東野幸治の「手料理する人は優しい」発言に抱く、料理と“人格”を結びつけることへの違和感浜崎あゆみ、『しゃべくり007』での“ぶりっ子”リアクションに感じた「メンタルの老い」小原正子の夫婦エピソードはなぜ笑えない? “モラハラ夫”と“認められたい妻”の構図GENKINGの“ズレてる”自意識を浮き彫りにした「セレブ偽造で借金苦」の過去