サイゾーウーマン仁科友里「女のための有名人深読み週報」GENKINGの“ズレてる”自意識 芸能 仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」 GENKINGの“ズレてる”自意識を浮き彫りにした「セレブ偽造で借金苦」の過去 2017/06/01 21:00 女のためのテレビ深読み週報 GENKINGオフィシャルブログより 羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。 <今回の芸能人> 「バレてなかったの」GENKING 『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系、5月28日) 人間の直感は、履歴書や30分の面接よりも、よっぽど当てになると私は信じている。 例えば、GENKINGが、一般人ながらインスタグラムで多数のフォロワーを持ち、謎の美男子セレブとして脚光を浴びだした頃から、私はずっと群を抜いた“うさん臭さ”を感じていた。あの若さでブランド物をたくさん持っているということは相当収入がないと無理だろうが、「専業主婦をしていた」「OLをしていた」「クリエイターをしていた」と前歴がころころ変わる、かつ、そんなに高収入とも思えない職種なのが、うさん臭さをより強くする。美容好きなことは一目瞭然だし、顔のパーツが整っていることは確かであるものの、なぜか清潔感もない。風呂に入るなどの衛生観念という意味での清潔感ではなく、裏の世界特有の臭みが漂っているとでも言ったらいいだろうか。 2015年はバラエティ番組にひっぱりだこだったGENKINGだが、最近はあまり見ないと思っていた。ここにきて、5月28日放送の『しくじり先生 俺みたいになるな』(テレビ朝日系)に出演し、実はセレブではなくインスタグラムに載せるブランド物のために1000万円もの借金をしていたと告白したのだ。 愛知県出身のGENKINGは、上京当時月収が20万円程度であったのに、日本有数の高級住宅地である渋谷区神山町に住むことを決意する(家賃7万のボロボロのアパートに住んでいたそうだ)。ブランド品を買って着飾るようになると、遊ぶ場所も六本木にシフトし、出費がかさむ。特に痛い出費だったのが、タクシー代だそうだ。周囲には、電車に乗って遊びに来る人がいなかったので、GENKINGもタクシーに乗るものの、友達の姿が見えなくなるところで降り、あらかじめ隠しておいた自転車で家に帰っていたという。 その頃、たまたま始めたインスタグラムのセレブ風画像で多くの「いいね!」を得たことで、GENKINGの見栄に拍車がかかる。最新の流行ファッションを身にまとうことに自分の存在意義を見出し、クレジットカードを使ってブランド品を買い、インスタにアップしたらすぐに売り、違うブランド品を買うという自転車操業を始める。旅行の際も、セレブアピールのため、片道だけビジネスクラス、1泊だけ超高級ホテルに泊まるなど、“偽装”に明け暮れた結果、テレビからもセレブ的側面にクローズアップする企画(1日でどれだけ多くの金を使えるか)をオファーされ、そのために引っ越しをしたり、家電を買い替えたりしていたとのこと。収入も上がっていくが、それを上回る出費を余儀なくされる……普通の人ならとっくに身の破滅を迎えていただろうが、GENKINGの場合、収入が上がり続けたことと、SNSにいい意味で飽き、「いいね!」をもらうことが快感でなくなったことで、破産を免れたと語っていた。 次のページ GENKING本人だけがきづいていないこと 12次のページ Amazon GENKING PETIT PRICE ARRANGE 関連記事 エド・はるみ、「私は正義感の強い人間なので」発言に考えるテレビから消えた本当の理由松田聖子と神田沙也加の不仲報道から考える、“仲良し母娘”の定義工藤静香、インスタでの「漬物作ってます」投稿に見る“メリー喜多川並み”のしたたかさ「パン屋に詳しい女」を嫌うSHELLY……テレビで「オンナによるオンナ叩き」が蔓延するワケ松本人志との“確執”を突然暴露――角田信朗に見る、「ネット社会における自意識過剰」の恐怖