仁科友里の「女のためのテレビ深読み週報」

浜崎あゆみ、『しゃべくり007』での“ぶりっ子”リアクションに感じた「メンタルの老い」

2017/06/22 21:00

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「森三中の黒沢が来るんだろうな」
くりぃむしちゅー・有田哲平
『しゃべくり007』(日本テレビ系、6月19日)


 日本テレビの出演は7年ぶり、バラエティ番組にもほとんど出ない浜崎あゆみが、6月19日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演した。久しぶりに動く浜崎を見たわけだが、いろいろな意味で「あの頃とは違うんだな」という思いを強くした。

 くりぃむしちゅーやネプチューン、チュートリアルなどの出演者たちは「(出演が)信じられない」と浜崎を持ち上げる。しかし、よく聞いてみると、くりぃむしちゅー・有田哲平は「(浜崎ではなくて)森三中の黒沢とか来るんだろうな(と思っていた)」と軽くバカにしていたのだ。ここでなぜ森三中・黒沢かずこの話が出るかというと、インスタグラムでは細身の体を披露している浜崎だが、実際のライブツアーで撮影された写真だと太っており、その姿が黒沢に似ているとネットで騒がれたことがあるからだ。全盛期であれば、ネットの悪意的なウワサとからめた返しをされることは、まずなかっただろう。

 体形の変化も気になった。インスタでは細身のスタイルなのに、テレビでは、二の腕とエラがかつてないほどたくましくなっていた。20代のままでいるのが正解とはいわないが、ファンにとって、あの変わりようはショックなのではないか。

 さらに、若い時には感じなかったメンタルの変化も感じさせられた。番組を通して見ていると、別に驚くようなシーンは何もなかったのに、浜崎が終始“目を見開いたきょとん顔”をしているのがわかる。たどたどしくしゃべり、「趣味は犬と話すこと」と不思議ちゃん系のコメントもしていた。まるで、デビューしたてのグラビアアイドルのようなぶりっ子ぶりである。

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