カルチャー [官能小説レビュー] 「好きな人にドロドロした欲望を知られたくない」――『ねむりひめ』が描く10代のセックス 若い頃は、好きな人にはきれいな自分を見てもらいたいという気持ちが強かった。ダイエットに励み、きちんとメイクをし、きれいな下着をつけて恋人... 官能小説レビュー 2017/11/20 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 不倫関係の男とSM行為に溺れる女が、恋の酔いから醒めていく時を描く『たまゆら』 恋には必ず賞味期限が存在する。燃え上がっている時には恋もセックスも底知れぬほどに気持ちが良いが、ふとした瞬間に恋心は薄れてゆくものである。... 官能小説レビュー 2017/11/06 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 上階から聞こえる女の喘ぎ声で、“人生変わった”有名大卒・対人恐怖症の男 セックスは人を狂わせる。心を和ませたり癒やすことと同じくらい、猟奇的になったり暴力的になったりという、負の感情を湧き起こすことがある。それ... 官能小説レビュー 2017/10/23 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 「女優」になる夢を抱く女が、“AV女優”という人生を受け入れる過程を描く『少女A』 最近では、芸能人が引退後にアダルトビデオに出演することも珍しくなくなってきた。アイドル的な活動をするAV女優も増えてきて、普通のアイドルと... 官能小説レビュー 2017/10/09 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 略奪愛で「医師の妻」の座を得ても満たされない――『女の子は、明日も。』が描く女の本性 女に嫌われる女は、男に好かれるものである。彼女たちには独特のオーラがある。外見に限らず男を引き付ける魅力と「すぐにやれそう」な、ふわふわと... 官能小説レビュー 2017/09/25 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] なぜ「他人のもの」に惹かれてしまのか? 不倫とは真逆の“歪んだ愛”を描く「友だちの彼」 連日のように不倫報道が活発化している昨今である。既婚同士の不倫はもちろん、本来であれば独身同士の健全な恋愛を手に入れられる、独身の女性タレ... 官能小説レビュー 2017/09/11 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 夫の部下と自宅で交わる妻の本心――視点の異なるセックスの面白さを描く「藪の中の情事」 セックスに理由を付けるのは野暮である。なぜなら、その行為の真実は存在しないからだ。一方が相手の愛撫に愛情を感じて悦びに浸っていたとしても、... 官能小説レビュー 2017/08/31 17:05
カルチャー [官能小説レビュー] “キレイなもの”であるはずが「醜く異様な行為」に変わる、童話のエロスと狂気 子どもの頃はもちろん、大人になってからも、ページをめくるたびに幸せな気持ちに浸れる童話の世界だが、それも解釈を変えるだけで非常にグロテスク... 官能小説レビュー 2017/08/14 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 男に屍を抱かせる「女の情念」――怪談との融合で官能を描く『朱夏は濡れゆく』 よく恋愛を綴る歌詞や小説などで「愛は憎しみに変わる」という表現がされるが、私は「愛と憎しみは表裏一体」だと常々感じている。 夏の風物詩... 官能小説レビュー 2017/07/31 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 監禁され、見物人の前で愛し合う……『透明な迷宮』の“そそる”部分を読み解く醍醐味 官能に特化した作品ではなく、一般文芸で官能寄りの作品における魅力は、「不透明な官能」を表現しているところである。ストレートに官能的なシーン... 官能小説レビュー 2017/07/17 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] “ピンサロ商店街”で初恋の人に再会――昔には戻れない男女が抱く「身勝手な願い」 地元を思い出すと、ふと目を背けたくなるのはなぜだろう? そこには若かりし頃の自分の、あらゆる思い出が残されている。物心つく前の恥ずかしい思... 官能小説レビュー 2017/07/03 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 谷崎潤一郎『卍』に見る、女同士のセックスシーンを彩る「嫉妬」と「羨望」という感情 昔の文豪たちが書く作品には官能的で美しいものも多い。中でも江戸川乱歩や谷崎潤一郎は、耽美作品を多く手がけたことで有名だ。“和のエロチズム”... 官能小説レビュー 2017/06/19 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 高級クラブで繰り広げられる女同士の戦いは、なぜ醜くければ醜いほど興奮するのか? “女の戦い”をテーマにした小説は、その内容が醜ければ醜いほど、面白いのかもしれない。相手に対して、ライバル心とともに、“尊敬”の気持ちを持... 官能小説レビュー 2017/06/05 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 同性愛はファンタジーではない――レズビアンカップルの老後を描いた「燦雨」 バラエティ番組に“オネエタレント”が頻繁に出演するようになり、以前は、もの珍しさを感じる人も少なくなかったが、最近では当たり前の光景になっ... 官能小説レビュー 2017/05/22 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 同性愛や売春も……250年前の官能小説『ファニー・ヒル』に見る、セックスへのたくましい想像力 官能小説の面白いところは「セックスを物語で表現する」という実に単純明快なルールの上で書かれているところである。 筆者がよく聞かれるのは... 官能小説レビュー 2017/05/08 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] “痛み”でエクスタシーと生を覚える年代――今あらためて『蛇にピアス』を読むことの意味 思春期から大人への過程に感じる、言葉にできないやるせなさは、誰しも多少は経験があるだろう。心とは無関係に、勝手に大人へと成長してゆく体と、... 官能小説レビュー 2017/04/24 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 兄妹の禁断の関係――無人島を舞台に繰り広げられる『瓶詰地獄』の官能ポイント 読書好きな女性の間で、昔から安定した人気を誇るジャンルが「耽美小説」である。その代表的な作家といえば、今回ご紹介する夢野久作だろう。独特な... 官能小説レビュー 2017/04/19 21:00
カルチャー [官能小説レビュー] 美しすぎる少女が、初めて異性に体を差し出す瞬間――その「痛々しさ」と「神々しさ」 女が自分の体を“女の武器”として使うことは、ほとんどない気がする。自分自身の体を代償にして、何かを得ようとすることは女としてのプライドが許... 2017/03/27 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 「元夫を騙して妊娠」「出会い系で男遊び」田舎町の工場で熟成される“女の秘密”のいやらしさ 今回ご紹介する『わたつみ』(中央公論新社)は、日本海に面した京都の田舎町が舞台の物語である。ちくわなどの練り物製造工場である「わたつみ」に... 官能小説レビュー 2017/03/13 19:05
カルチャー [官能小説レビュー] 妻、愛人、部下とのセックスを謳歌する経営者――自称「満ち足りた男」を暴く爽快感 女性である筆者は、男性が書く官能小説よりも女性が書いたものの方に共感を抱くことが多い。やはり同性であるからこそ同調できる部分があるのだろう... 官能小説レビュー 2017/02/27 21:00
カルチャー [官能小説レビュー] “挿入しなかった昔の女”に思いを募らせる――女流官能小説家が描く“身勝手な男”の深層 男と女が、いざセックスのシチュエーションになってはみたものの、男性側の都合で最後まで至らなかった場合、女性はこれ以上ないほどのストレスを感... 官能小説レビュー 2017/02/13 19:00
カルチャー [官能小説レビュー] 若い男に射精してもらえなくなるショック――“ババア”になる前に読んでおきたい『私という病』 今回は趣向を変えて、小説ではなくエッセイをご紹介しようと思う。今から10数年前、作家の中村うさぎ氏がデリヘル嬢になったことを覚えている方は... 官能小説レビュー 2017/02/01 19:00