サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「ar」男のワキ汗観にイライラ カルチャー [女性誌速攻レビュー]「ar」6・7月号 「ar」ワキ汗が許されるのは「キレイな女性」だけ!? 男の勝手な言い分にイラつく「カラダ悩み特集」 2020/06/06 16:00 島本有紀子(ライター) 女性誌レビューar 「ar」20202年6・7月号(主婦と生活社) 新型コロナウイルスの影響で同誌初の合併号となった「ar」(主婦と生活社)6・7月号。その特集は「FOR THE BEST DAY 今のうちにジブンを最高にしておこう」です。 巻頭には「次にお会いできる時まで、この号をいっぱい楽しんでもらえるよう“最高の自分になるため”のアレコレを詰め込みました。こんな時こそ、まず自分を愛してあげて」とのメッセージ。「ar」の“自分で自分を幸せにする”というポジティブマインドを感じます。 モデルではなくイラストを使ったり、過去の誌面を引用したり、また、ネットで買えるコスメや服だけを紹介する企画も。混乱の中でも読者に“ベスト”を届けようとしてくれていることが伝わってきます。早速、中身を見ていきましょう! <トピックス> ◎最高の自分UP UP UP チューニングBOOK ◎心震わす私のカルチャー ◎夏のオンナのカラダと悩みのすべて!! もはやファッション誌ではなく自己啓発書 最初に見ていくのは、この時期を乗り越えるための読み物中心の企画「最高の自分UP UP UP チューニングBOOK」です。「本当にいろんなことが起こる毎日だけど、自分の目標や生活リズム、美学を見失わないこと」と説き、おうちでできる「最高の自分にチューニングする方法」を紹介してくれています。 その中身はファッション&美容雑誌というよりは、ライトな自己啓発書1冊分ほどの充実っぷり。自粛生活で人と気軽に会えない時に、自分の未来や性格について一人で悩むのはNGと警告し、グループ通話やLINEで不安をシェアすることを提案。「ひとりで考え込まず、お家で(ハート)みんなで悩む!」ことを勧めています。ほかにも、“ムリせず当たり前にできていること”こそがその人の持つ才能だとして、「無理に目新しいスペックを自分につけ足そうとはせず、お家でだる~んとしながら今まで自分に投げかけられた言葉を思い出し(中略)『当たり前』に目を向けて」との教えも。 また、気持ちを切り替える「ジブンUP UP UP チューニング用語10」も紹介。「不安で頭がいっぱい」になったときは、「未来を考えすぎな時。“今”自分が何を感じるかを意識してみよう(ハート)」。「なんでもネガティブに考えちゃう」ときは、「“すべき!”が心にありすぎる時。『~したいかも』から考えてみよう」。など、心が弱っているときには染み入る言葉がたくさん。 この時期に「ar」世代がどんな不安を抱え、どんな精神状態になっているか、ものすごく分析したうえでの言葉が並んでいるように思え、多くの人に読んでほしいと感じました。 次のページ 山崎賢人が好きすぎる編集長 123次のページ Yahoo ar(アール) 関連記事 「VERY」子育てに「信念」持つな、英才教育は「子どもを苦しめる」!? 令和の“子育て”論に衝撃「Domani」神崎恵の長男初登場も……「乗り気じゃない感」ダダ漏れの微笑ましい誌面に「ar」でトリンドル玲奈がまた露出! 「じこまん」「マンゴーを手にしたカット」誌面に漂う悪意「VERY」出産と女性へのメッセージを台無しにする、「ママになれた瞬間」企画の息苦しさ「ar」トリンドル玲奈の唐突な「尻出し」が、イメチェン特集号に掲載された意味