サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー吉岡里帆が「ar」で謙遜に励む カルチャー [女性誌速攻レビュー]「ar」10月号 「ar」吉岡里帆が「モテたことってない」と謙遜に励む! インタビューにほどばしる野心 2019/10/05 16:00 島本有紀子 女性誌レビューar 「ar」(主婦と生活社)10月号 「ar」(主婦と生活社)10月号は、「大好きな服で可愛くなる(ハート) ワタシ得の秋!」と題したファッション特集号です。表紙を飾っているのは「ar」でも活躍中の人気モデル・宮田聡子……かと思いきや、よく見ると女優の吉岡里帆でした。この写真では似すぎていて、見分けがつきません。 そんな吉岡は、ツインのおだんごヘアにモヘアのニットとショーパン、そしてなぜかニットの裾を自分でめくり上げておなかをチラ見せという出で立ち。これを「あざとい」と言わずして何と言おうか。表紙だけでもかなり胸やけ感のある今月号の中身、早速見ていきましょう! <トピックス> ◎吉岡里帆になりたすぎる! ◎Yes!! 雌ガールはモテ服しか着ません宣言!! ◎NO NATTO,NO LIFE 納豆のない人生なんて! 読者が試される吉岡里帆のモテ談義 まず見ていくのは、表紙を飾った女優・吉岡里帆の、8ページにわたる巻頭インタビュー「吉岡里帆になりたすぎる!」です。編集部によれば、「怒涛の可愛さにつき窒息注意(ハート)(ハート)(ハート)」「誰をもトリコにする、天才級の可愛さ」だという吉岡。 ですが、本人はそういう声に対し、“さりげな~い謙遜”をしてみせたいようで(この辺りも、あざといと言われる一因と思われます)、その可愛さの秘訣を問うページでは、「お昼寝ってホント最高ですよね(ハート)」「スキンケアでこだわるのは、やっぱり洗顔」と、ほぼ全人類が思っているだろうことを語り、「色の白さはビタミンCのおかげ」とビタミンに感謝してみせます。 最も衝撃だったのは、「モテ期!? そんなの来たことない!!」との言葉。「私、そんなに華やかにモテたことって本当にないんですよー! まだ“モテ期”が来ていないので、これから来るのかなって期待してます(笑)」。 ここまで読んで、逆に彼女は、とてつもなく高い理想と強い野心を秘めている女性なのでは? とも読めてきます。モテないわけがないので、その謙遜の裏に、本人の「この程度ではモテ期ではない。私はもっとモテるはず」という野心が垣間見えるのです。 さらに、その「モテたことがないアピール」に続けて、「そういえば、高校の卒業式の日に、年下の女の子から告白の手紙をもらったことがあるんです。その手紙は捨てられずに、今も持ってますね」と女子モテをアピールする抜け目なさ。というか、それをモテ期と言わず何と言うのか!? と思ってしまうのですが。 吉岡里帆のような女性を可愛いと認められる素直な人間になりたいものだ……と、自分の心の黒さを試されるインタビュー記事でした。 次のページ ベージュを世界一エロく着る新「モテ服」定義 123次のページ 楽天 ar (アール) 2019年 10月号 [雑誌] 関連記事 YouTuberリョウからプロポーズ! 「ar」着回し企画の“妄想ストーリー”はツッコミどころ満載「ar」飯豊まりえとの「同棲妄想」企画……彼氏目線のコメントが、いちいちエモくて寒いワケ「ar」SEXY特集が迷走! 「自分ウケ」と「男ウケ」で揺れる女子に、坂口健太郎が救いの一言『テラハ』モデル起用の「おフェミなヤンキー」はギャグ!? 「ar」の努力とセンスが滲む迷コピー橋本環奈の顔面になれる!? 「努力次第で何とかなる」思想を植えつける「ar」の非情さ