[女性誌速攻レビュー]「ar」10月号

「ar」吉岡里帆が「モテたことってない」と謙遜に励む! インタビューにほどばしる野心

2019/10/05 16:00
島本有紀子

ベージュを世界一エロく着る新「モテ服」定義

 続いては、ファッション企画の「Yes!! 雌ガールはモテ服しか着ません宣言!!」。ここでは、同誌なりの「モテ服」をあらためて定義しています。それがこちら。

「自分のテンションを上げるためでも、好きな人に可愛いって思わせるためでも、意志を持って着たら、それは『モテ服』だとarは考えます」

 この柔軟さには、素直に感動することができました。3カ月前の号で、男性50人にアンケート調査を行い、「見せるより隠して」「スカートはくならロンスカ」「大きなバッグはムードがない」との“男ウケ”意見を掲載した反動の‟自分ウケ”、つまり特集タイトルにあるところの“ワタシ得”でしょうか。

 ここで「モテ服」として紹介されていたのは、「ベージュを世界一エロく着る」オフショルニット、「オンナは背中で語れ」な背中開きニット、「ぷりっとタイト」なワンピ、「おきゃわなミニ」ワンピなどなど。露出が激しすぎやしないか? と老婆心が顔をのぞかせるものの、自分を盛り上げる“ワタシ得”なテンションは気持ちいい。真似するには勇気がいりそうなコーデばかりですが、この路線は貫いていってほしいです。


ar (アール) 2019年 10月号 [雑誌]