サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「ar」メイク企画がもたらす高揚感 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「ar」12月号 「どメス」「グジョつき」「あふれ出てる~」! 「ar」メイク企画がもたらす高揚感の正体 2018/12/01 16:00 女性誌レビューar 「どメスなグジョつき(清潔感必須)」が難しすぎる メイクアップアーティスト・イガリシノブがプロデュースするメイク企画、今号はピンク推しの「エモピン、一択!!! ピンク様、最強説(ハート)」です。「エモピン」とは初めて聞く言葉ですが、「エモいピンク」の略だそう。エモピンを「ちょっと離れてから戻っても裏切らなくて、いつだって待っててくれる。(中略)母性があって、女の子を包み込んでくれる存在」と擬人化し、「そう、ピンクは永遠かつ最強だ。まさに、“ピンク様”と呼ぶにふさわしいくらいに!!」とハイテンションにまとめています。先ほどの森様に続いて、今度はピンク様のおでましです。 誌面を読む限り、このエモピンメイク、とっても難易度が高そうです。例えば「キレイめエモピン」メイクは、「キレイめなピンク~ってあからさまにアピらずに、ピンクをピンクとして表現していない」メイクだそうで、「別のカラーを立たせながら“ピンクを塗っている人”に見せるというワザ」を駆使するそう。高度すぎて何を言っているのかよくわかりません。 また、エモいピンクの肌=「エモスキン」とは、「とにかく“グジョついてる”(笑)。何もかもがあふれ出てる~って感じなの。どメスの肌、みたいなね」だとか。どメスなグジョつき肌を作る方法はというと、「ツヤ感が大事だけど、ファンデーションがツヤツヤなわけじゃないの。内側にのばしたパープルの透明感と目元のピンクの輝きも重要な要素。そんでもって、ただグジョついてちゃダメだから、横顔はサラッとマットに整えて清潔感は必須だよ」。やっぱりよくわかりませんが、読んでいるだけで頭の中がグジョグジョなピンク様に染まって、なんだか、いろんなことがどうでもよくなってきました。これぞピンク様の御利益でしょうか。ありがたや。 次のページ レモンパイ男子というオアシス 前のページ123次のページ Amazon ar 2018年 12月号 関連記事 武井咲、「ar」で子育て論語る! 育児中の女性をモヤらせる「エモい発言」が与える影響「ar」は“自分萌え”を捨てるのか? 「彼が喜ぶニヤケ服」「清楚メイク」推しへの違和感「80年代のミポリン」の唇を猛プッシュ!! 読者を置いてけぼりにする「ar」流モテメイクの奇跡「ar」夏のSEXY特集が、「中身のない自己啓発書」にしか見えないワケ「LARME」元編集長が「bis」復刊! キラキラ女子雑誌が「性と死」の匂いがするバイブルに大転換