「ダイジェストかよ」『高嶺の花』第5話のスピーディーすぎる展開に視聴者戸惑い

　8月15日夜10時から第6話が放送される、石原さとみ主演の『高嶺の花』（日本テレビ系）。視聴率は初回11．1％（ビデオリサーチ調べ、関東地区／以下同）、第2話9．6％、第3話8．2％、第4話9．2％、第5話8．2％と、一度持ち直したが再び下降している。

　同作は、美貌・財力・才能、全てを兼ね備えた令嬢・月島もも（石原さとみ）が主人公。そんなももの前に現れたのが、小さな商店街で自転車店を営んでいる風間直人（峯田和伸）。住む世界がまったく異なるももと直人だったが、いつしか2人は究極の格差恋愛に落ちていく、というストーリーだ。

　第5話では、ももが華道名家の令嬢であることが直人以外の商店街仲間にも知れ渡る。しかし、これまで通りの態度で接してくれる彼らに、ももは一安心。そして直人と結婚することを決意したももは、父・市松（小日向文世）の前で「月島家を出る」と宣言し、義理の妹・なな（芳根京子）を家元にするよう頼み込んだ。

　一方、ももの義母・ルリ子（戸田菜穂）は、龍一（千葉雄大）との密会を続けながら、ななを次の家元にしようと画策していた。しかし、ももを家元にすることにこだわる市松に対し、ルリ子は「ももを家元にしようと力を入れているのは、前の妻を忘れられないからなのよ」と、市松を糾弾。次第に苛立ちを募らせていくのだった。

　そんなある日、ももとの婚約破棄が仕組まれたものだと知った元婚約者・吉池（三浦貴大）が月島家に突然現れ、市松に大けがを負わせてしまう。そのことを知ったももは、急いで病院に駆けつけることに。すると、病室でももと2人きりになった市松が、今まで隠していた、ももの実母との“ある約束”を、静かに明かし始めた。

「第5話では、自分の命と引き換えにももを生んだ母親の願いが『自分の子どもを家元にすること』だったと明かされます。これを知ったももは、家元になると決心。華道家としての自分を取り戻すために動き始めます。恋人同士になった2人に新たな試練が訪れる展開が描かれたのですが、次々と変わる状況に視聴者は戸惑いを隠しきれないよう。物語中盤ではもも、直人、なな、そしてななの恋人・龍一が食事をするため、ももの家に集まるシーンもあるのですが、実際に食事している場面は描かれず、『食事しないんかい！』『ダイジェストかよ』『食事シーンくらい見せてくれよ。さすがに急ぎすぎ』とツッコミの声が上がっていました」（芸能ライター）

　第6話では、月島家の家元になると決意したものの、満足いく作品を作れないももの姿が描かれる。さらにももの家には、市松を殴って逃亡した吉池がかくまわれており、ももを訪ねてやってきたななに、そのことを知られてしまう。そんな中、2人の婚約パーティーが商店街の飲み屋で開かれ、その帰り道、ももと直人は婚姻届けを提出しに行くのだった。

「第6話は『ふたりの第一章 最終回』と銘打たれ、予告にはウエディングドレス姿のももが登場。しかし、予告ラストでは『私に必要なもの、罪悪感』というもものセリフに合わせて、結婚式へ乱入する者が現れるようなシーンも描かれ、視聴者からは『絶対にハッピーエンドじゃなさそう』『来週見るのがちょっと怖い』といった反応が相次いでいます」（同）

　次週で“第一章”のラストということもあり、山場を迎えている同作。ももと直人がどのような結末を迎えるのか、目が離せない。