ビューティーアドバイザー座談会(後編)

「コスメ好きの客は独特」「新人BAは化粧が変」ーー現役BAの本音座談会

2017/10/10 15:30
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Photo by Renata Alves dos Anjos from Flickr

 都内の大型百貨店に勤めるBAさん3人に集まっていただき、座談会を開催。前編では、ストーカーやクレーマーなど、難しい客対応について聞きました。後編では、厳しい女社会についての本音が続々と飛び出します。

(前編はこちら)

■営業の男と付き合って、栄転し本社勤務に

――BAって、残業はあるんですか?

オン眉 あるある! 全然ありますよ! 日中はずーっと接客だから、そのほかの事務作業ができないんです。商品の補充とか発注とか、お客様への配送手続きとか。それらは全部、勤務時間が終わってからの残業になります。


――そうなんですか。結構やることが多いんですね。

ヤスコ でも、中には古株の先輩に気に入られるために、「進んで残業やります!」って人もいますよ。ファイトさんがいたときのうちの店舗は、本当に戦国時代みたいだった。古株先輩の言うことは絶対! みたいな感じで、みんな従ってましたよね。

オン眉 犠牲心の強い人が多かったですよね。上が言うことは絶対、みたいな。そういう人は、ずーっと残業してるから、店に住んでるのかな? って心配になりました。今は、上の人が一気に異動してくれたおかげで、緩やかになったけど、当時は大変でした。

――ブラック企業みたいですね。

ファイト 「帰っていいよ」と言われても帰らないのが基本スタンス。本当に帰るやつはいらない。帰らない子だけをかわいがる。


――たとえば古株の先輩に気に入られて、何かメリットがあるんですか?

ヤスコ うーん、お店の中で融通が利きやすくなる……くらいですかね? あと出世願望の強い人にとっては、メリットがあると思います。やっぱり先輩や上司に気に入られたほうが、何かとトクすることも多いですから。

――なるほど。

ヤスコ これは、別の店舗の子から聞いた話なんですが、本社営業の男と付き合って、本社勤務に栄転した人もいるらしいです。

――それって、いわゆる、“枕営業”ですよね? 

ヤスコ そうですね。あくまで聞いた話なので、真相は不明ですけど。

オン眉 そうでなくても、本社から来る営業の男の人って、モテるんですよ。BAは女だらけの職場なので、プライベートで男との関わりがない人は、営業が来るだけで舞い上がっちゃうんです。露骨に頬を赤らめてる人もいますよ。

ヤスコ 営業さんとの飲み会がある日に、わざわざ希望休(シフトの休み希望)出して、新しい洋服買ってから行くっていう人もいるくらいです。

――すごい。合コンみたいですね。

ファイト まさに、そんな感じですね。そして、そういう気合入った先輩に限って、徒党を組みたがる。お気に入りのメンバーを5人くらい囲って、味方につけるんです。それで自分の地位を確立して安心してるんですよ。

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