サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「steady.」がキラキラ横文字を捨てた!? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「steady.」2月号 マスコミ、アパレル、プレス……「steady.」がキラキラ横文字へのあこがれを捨てた! 2014/01/21 15:15 女性誌速攻レビューdteady. 「steady.」2014年2月号/宝島社 「steady.」(宝島社)はここ数カ月で、“微調整”のようなリニューアルをしている模様。今月号の特集「今すぐ効く!センス10倍アップ おしゃれ特効薬100」にも、そんな微調整が垣間見えました。 何が微調整されたのかというと、今までの“甘味”一辺倒のファッションが、減少傾向にあるということでしょうか。ちょっとだけ甘味を抑えた、いわゆる“微糖”ファッションが誌面を賑わせています。 紹介されるアイテムから、いわゆる“愛されゆるふわ”テイストのものが減り、一方でタイトスカートや、チェスターコートなどが増えました。この現象は、今年の流行に合わせただけかもしれませんが、「steady.」がよりカジュアルな路線に若干の軌道変更をし、野暮ったさからの脱却を図っているようにも思えるのです。 <トピック> ◎今すぐ効く! センス10倍アップ おしゃれ特効薬100 ◎大人カジュアル派まおみと大人スウィート派里香のプチプラ上手な1カ月着回し ◎きちんと大人可愛い! steady.OL密着24Hレポート ■「こなれ」と「愛され」のせめぎ合い勃発!? 野暮ったさから脱却し、こなれ路線への第一歩を踏み出した「steady.」。急激にこなれ路線に振り切れてしまっては、これまでの読者は戸惑ってしまいますが、「steady.」は元来の甘めファッションもちゃんと残しています。 毎号楽しみな着回しページも、今月は「大人カジュアル派まおみと大人スウィート派里香のプチプラ上手な1カ月着回し」と題し、甘・辛コーデをどちらも紹介しています。 しかし、この「まおみ」という女は、「steady.」史上かなり斬新なキャラ設定。なんでもまおみは、「恋をあきらめた33歳」だそうで、「20代からずっと仕事ひと筋できたため、気づいたら恋愛もご無沙汰ぎみ。『このまま結婚しないのも気楽でいいかも』と恋することをあきらめている」んだとか。女性誌の定番である着回しコーナーで、ここまで恋をあきらめたキャラがかつてあったでしょうか。 対して里香はというと、「恋に恋してる25歳」で、「日夜合コンに励み、“白馬に乗った王子様”に出会うべく恋活中! 少女マンガのような恋をするのが理想」とのこと。 かいつまんで物語を要約すると、まおみと里香は、同じ会社に勤務するOL同士、ある日、BAR(原文ママ)で飲んでいたところ知り合いになります。里香は“恋に恋している”だけに、BARで酔いつぶれたり、男にからまれたりと、とても危なっかしい子で、まおみはそんな里香の世話を焼いているうちに、2人の間には友情が芽生えていきます。そして、里香が合コンやBARにまおみを誘いだすようになり、恋愛にご無沙汰だったまおみにも、彼氏候補ができる……という内容です。 まおみと里香のキャラの違いが明確で、ファッションもまおみは「こなれ」系、里香は「愛され」系とはっきりカラー出ていたため、読み応えがある着回し企画でした。かつては、ただひたすら全方位からの「愛され」を目指していた「steady.」ですが、それだけでは物足りないという読者が台頭してきたことから、まおみと里香という2つのキャラクターができたのではないかと思います。まおみの方が読者のウケがよいということになれば、今後の「steady.」は、さらに「こなれ」カジュアル雑誌化していく可能性も。「steady.」は今まさに、過渡期に来ているのかもしれません。 12次のページ Amazon 『Steady. (ステディ) 2014年 02月号 [雑誌]』 関連記事 自分を磨いて待ってます――「steady.」の新理想像「可愛い大人OL」が怖い!おねだりジュエリーを一切排除! いじりにくい痛さを発揮する「steady.」OLの平均給与に見た、ダサいとの呼び声高い「steady.」ファッションの存在意義男の子、先輩、上司......意見を集約できず「steady.」OLがノイローゼ寸前!男子目線のOL雑誌「steady.」に隠れていた、宝島社の"一本気"気質