サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビューダサいと評判の「steady.」の存在意義 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「steady.」11月号 OLの平均給与に見た、ダサいとの呼び声高い「steady.」ファッションの存在意義 2013/10/26 16:00 女性誌速攻レビューsteady. 「steady.」2013年11月号/宝島社 メンズライクなファッションが流行し、どの女性誌も手を変え品を変え、男の子っぽいアイテムをどう取り入れるかの格闘している中、「steady.」(宝島社)だけは、今月もキュートでフェミニンなコーディネートを貫いています。確かに「steady.」読者の職場には、ハンサムなコーディネートなどいらないのかもしれません。妙に自己主張をして、周りに引かれることを恐れていますからね。そんな中、表紙に登場している北川景子さんだけが、ちょっぴりハンサムな装いで、なんとも浮いてしまっています。 <トピック> ◎きちんと可愛い大人OL方程式! ◎美人3姉妹の1カ月着回し ◎OL貯金王の秘密 ■不安地獄に陥るファッションページ 職場の上司や先輩から怒られないファッションなど、ちょっと消極的な理由からの特集も多い「steady.」ですが、巻頭の「きちんと可愛い大人OL方程式!」でも、編集部がテーマを掲げてファッションを提案するのではなく、読者のお悩みからコーディネートを提案しています。 「太ももが太くて脚もとコーデに自信がありません」「下半身をほっそり見せたいのにお尻が大きいんです」「脚全体が太いんです!細く見せるには?」「脚が短くてコーデが決まらない」「定番ロングブーツコーデがマンネリ」「フラットシューズがどうしても苦手」「ブーティのきれいな履き方がわかりません」 と、とにかくもう読者の困り顔がばかりが浮かんでしまうこの特集。こんなにお悩みがたくさんでは、さぞ毎日が大変でしょう。コーディネートの工夫で、その不安の一つひとつは解決していくと思いますが、誌面からは、不安がないことにも不安になりそうなくらいの追い詰められぶりが感じ取れます。 でも、考えてみると、最近の女性誌の悩みは、人から「身体的」にどうみられるかというよりも、人からどういう「アイデンティティ」を持っている人だと見られるかに移行しています。「steady.」読者は、自分自身がどうありたいかなんてことに、考えすら及んでいないような気も。だからこそ、細かい着こなしに頭を抱えてしまうのではないかと思いました。 123次のページ Amazon 『Steady. (ステディ) 2013年 11月号 [雑誌]』 関連記事 保守派「steady.」が男を増長させた!? 有名企業男子の生意気な「理想の女性像」流行アイテムもおそろがいい! 「steady.」の“浮きたくない”という深層心理愛されなくても嫌われたくない、「steady.」の全方位好感企画に隠された心「steady.」読者の漠然とした悩みと、もやっとしたコラムで、雑誌全体がおかしな空気に男子目線のOL雑誌「steady.」に隠れていた、宝島社の"一本気"気質