“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第607回】

黒柳徹子とさだまさし、桑田佳祐と長渕剛、共演NGネタを報じ続ける女性週刊誌の窮状

2022/06/28 21:00
神林広恵(ライター)

波紋を呼んだ「さだまさしの発言」

 この年、黒柳周辺ではある異変が起こっていたらしい。“ビーズの貴公子”こと田川啓二氏をブレーンとして迎え入れ、事務所の社長にもつけた。現在では同じマンションの別部屋に住んでいるとも報じられた人物だ。そして「セブン」は推測した。さだのある発言に田川氏が危機感を示したのではないかと。それが、さだの“黒柳徹子保存会”発言だ。

 さだは最後の『徹子の部屋』出演の際、“黒柳徹子保存会を立ち上げ、自身が初代会長になる”という旨の発言をしたらしい。冗談半分のような発言だったが、しかし田川氏は違った。黒柳と田川氏には、ある共通の悲願があった。それが財団設立と黒柳の着物や工芸品などのコレクションを後世に残すための美術館の建築だ。冗談かもしれないとはいえ、さだの“保存会発言”は容認できるものではない――。

 もちろん、これらはあくまで「セブン」が周辺関係者に取材した結果の推測だ。というのも、結局、記事では黒柳サイドやさだサイドに取材した形跡はないから。っていうか、こうした記事って、当事者たちにアテない(確認取材しない)ことがほとんどだ。「共演NGですか?」などと聞いても「違います」の一言で否定されれば、それまでの取材や調査が水の泡。記事もボツになりかねないからね。今回もそう。

 しかし、今回の共演NG記事は単なる不仲ネタではなく、田川氏の存在をクローズアップしたことも興味深い。さだとの共演NGの真偽は別にして(苦笑)、黒柳の現状、そして田川氏というパートナーとの強い絆、そんな田川氏とタッグを組んだ徹子の“生前整理”の行方という意味では興味深いものだったから。今後、黒柳の動向は田川氏の存在抜きでは語れないこと、そして芸能マスコミも田川氏の動向に注目していることも徐々に明確になってきた。

窓ぎわのトットちゃん