サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」朝ドラヒロイン・黒島、“東京の兄”の転落 コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第602回】 朝ドラヒロイン・黒島結菜が“東京の兄”と慕う、「不倫転落俳優」の現在とは 2022/05/24 21:00 神林広恵(ライター) 女性週刊誌ぶった斬り! 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 「週刊女性」6月7日号(C)サイゾーウーマン やはり日本マスコミはおかしい。山口県阿武町の誤送金問題。誤送金された男性が逮捕されたが、連日マスコミ、特にテレビでは、この問題が大きく取り上げられている。そこまでして騒ぐか? もっと重要な問題があるのでは? うんざり。 第602回(5/19〜5/24発売号より) 1位「黒島結菜 ラーメン、ウイスキー、保護犬を教えてくれた東京の“ニーニー”裏切りの転落姿」(「週刊女性」6月7日号) 2位「浅田真央 『密着姉舞とギャンブル』姉妹の袋小路」(「女性セブン」6月2日号) 3位「清野菜名 木村佳乃が注入した『ママ女優の気魂』」(「女性自身」6月7日号) この記事とタイトルには思わず笑ってしまった。現在放送中のNHK朝ドラ『ちむどんどん』。そのヒロイン女優・黒島結菜のこれまでの経歴や人柄に関する記事なのだが、そこでなぜか大きくクローズアップされているのが、あの東出昌大だ。 記事では冒頭、黒島のデビューのきっかけや沖縄から上京して大学を中退したことなどが記され、黒島の東京生活を支えたのが杏だったことも紹介される。2016年に公開された映画『オケ老人!』で共演したことがきっかけで、黒島は杏を“東京の姉”と慕うようになった。そして、その関係は現在でも続いているという。 と、ここまでは記事全体の4分の1程度の分量だ。黒島と杏とのほほえましいエピソードも書かれている。ここまではいい。しかし、問題はこの後。杏の夫だった東出が登場し、その後の話題はずーーっと東出。しかも、ディスられまくりの内容なのだ。 黒島にとって杏が“東京の姉”なら、当時家族ぐるみで付き合いのあった元夫の東出は“東京のニーニー(兄)”だったのだとか。そして黒島と東出のエピソードがつづられていく。いわく、黒島にウイスキーの味を教えたのは東出、保護犬を飼うよう勧めたのも東出、お気に入りのラーメン店を教えたのも東出。しかし、そんな“東京のニーニー”は不倫がきっかけで転落したと、改めてその“転落”の経緯も紹介もされる。そのトーンはもちろん、ケチョンッケチョン。 そして、現在の東出の姿も「週刊女性」はキャッチしていた。5月14日、群馬県前橋市で行われた朗読劇に出演した東出だが、記事には劇場から出てきた東出の写真を掲載、劇での東出評価が低かったことを指摘するだけでなく、東出が一人乗ってきた車についても、こうディスった。 「駐車場に止めていた実家の国産車に乗り込むも、車の側面には大きな擦り傷やへこみ。前方部分はガムテープで補修するなど、見るからにボロボロ」 次のページ 東出昌大には妙な存在感や愛嬌がある 1234次のページ 楽天 Yahoo セブンネット 連続テレビ小説 ちむどんどん Part1 関連記事 上島竜兵さん、三浦春馬さん、神田沙也加さん、3人の急死を美談にする「女性自身」の記事性暴力、女性蔑視発言がなくならない“男社会”の問題を掘り下げ続ける「週刊女性」小室眞子さん、同じ日に撮影された驚がくの写真! 「女性セブン」「女性自身」“バッシングありき”の印象操作記事自称「神を操る力を持つ」呪術師との関係に見る、市川海老蔵の罪深いオカルト体質園子温、木下ほうか、榊英雄……性加害者への告発が次の告発を呼ぶ“勇気の連鎖”