サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」芸能人の急死を美談にする「女性自身」 コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第601回】 上島竜兵さん、三浦春馬さん、神田沙也加さん、3人の急死を美談にする「女性自身」の記事 2022/05/17 21:00 神林広恵(ライター) 女性週刊誌ぶった斬り! 神田沙也加さんと聖子、形見のハンドミラーを介した絆 そして沙也加さん。もちろん登場するのは実母の松田聖子だ。こちらの記事も沙也加さんと聖子の絆が描かれる。沙也加さんが亡くなって5カ月。ディナーショーを無事に終え、全国ツアーに向け準備中の聖子だが、現在、沙也加さんの形見となったハンドミラーを現場でも使っているという。そして「自身」では聖子の“涙の肉声”を入手したとして聖子の決意をこう紹介する。 「本誌が入手した彼女の“涙の肉声”には、歌にとどまらない仕事の決意がにじんでいた。『周囲に、「休んでいるほうがつらい。もう立ち止まらないし、映画監督もまたやる」と話しています』(前出・芸能関係者)」 「肉声を入手した」とタイトルでも高らかにうたっているのに、芸能関係者の伝聞コメントとして紹介しているのはかなり不自然だが、おそらくこの“肉声”とやらは、ディナーショーで録音されたような“やばいシロモノ”なのだろう。それはさておき、形見のハンドミラーを介し、亡き娘と聖子の絆が強調される。 いかがだろう。自殺そのものの原因について記事では変に詮索していないが、それはいいと思う。しかし、揃いも揃って残された人々との絆を妙に強調したり、残された人たちの“立ち直り”を強調したり、その思い出を無理やり美談にしたり――。悲しい出来事を美談でオブラートに包んでしまう。それもいかがなものか。そんな記事が3本も! きっと「自身」読者も滅入ってしまうのではと心配だ。 次のページ 安田美沙子と以前の所属事務所とのトラブル 前のページ1234次のページ Yahoo 竜兵会の約束 [DVD] 関連記事 性暴力、女性蔑視発言がなくならない“男社会”の問題を掘り下げ続ける「週刊女性」小室眞子さん、同じ日に撮影された驚がくの写真! 「女性セブン」「女性自身」“バッシングありき”の印象操作記事自称「神を操る力を持つ」呪術師との関係に見る、市川海老蔵の罪深いオカルト体質園子温、木下ほうか、榊英雄……性加害者への告発が次の告発を呼ぶ“勇気の連鎖”園子温が女優3人に性加害! 日本映画界の「性暴力」告発、マスコミ界や“あらゆる業界”がひとことではない