サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」「性暴力」は日本映画界だけでなくあらゆる業界でも コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第596回】 園子温が女優3人に性加害! 日本映画界の「性暴力」告発、マスコミ界や“あらゆる業界”がひとことではない 2022/04/05 21:00 神林広恵(ライター) 女性週刊誌ぶった斬り! 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 「週刊女性」4月19日号(主婦と生活社)(C)サイゾーウーマン ウクライナからの“避難民”20人が政府専用機で来日した。“難民”受け入れに非常に消極的な日本としては異例の厚遇だ。が、マスコミではウクライナ“難民”とは呼ばず“避難民”と表現している。いつものように“お上”からの要請で、今後の責任逃れのためか――。 第596回(3/31〜4/5発売号より) 1位「園子温が女優に迫った卑劣な条件 『オレと寝たら映画に出してやる!』」(「週刊女性」4月19日号) 2位「海老蔵 実母&義姉の次は…令嬢本命恋人にも見切られ破局」(「女性自身」4月19日号) 3位「伊藤健太郎 謹慎中の支えてくれた人たちに感謝を――『この歳になって、親を泣かせてしまった』」(「女性自身」4月19日号) ※ 「女性セブン」は合併号休み またまた出たか。「週刊文春」(文藝春秋)が報じた映画監督で俳優の榊英雄による「性行為強要」の余波が止まらない。榊の“朋友”でもあり、名バイプレーヤーとして活躍していた木下ほうかに性強要の“常習”が報じられ、事務所から契約解除、芸能活動の無期限休止となったが、今回もまた映画界の大物監督による性強要、性加害を「週刊女性」がスクープした。 その監督とは『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』『ヒミズ』などで世界的にも評価が高く、カルト的人気のある園子温だ。これまで以上に大物である。そして「週女」には、実際に性被害にあったとされる女優3人が、その詳細を赤裸々に証言しているのだ。それは榊、そして木下に勝るとも劣らないあまりに卑劣なものだった。 「女はみんな、仕事が欲しいから俺に寄ってくる」「主演女優にはだいたい手を出した」――これは園が自身の作品に出演したある女優に自慢した言葉だという。さらに別の女優にも「手を出したやつには仕事を与えている」と悪びれる様子もなく話したらしい。 つまり園は女優たちに“仕事が欲しかったら俺と関係を持て”と言いたいのだろう。実際、ある女優は園にシティホテルに呼び出され、“俺は仕事あげるよ”と言われて関係を持ったことを証言している。この女優は園の“変わった”性癖も含めて証言しているだけに生々しい。 さらに別の女優は、園の部屋で襲われたが辛くも逃げ切った。しかも問題は、園の部屋に行った経緯だ。彼女はある男性俳優から誘われて園の部屋に行き、しばらくすると俳優はなぜか姿を消した。つまり俳優も“グル”だったということだ。 記事では実際の被害者だけでなく、映画関係者からの園の悪評やうわさも紹介されるが、それらはすべて映画監督という“権力”、キャスティング権という“権力”や“立場”を利用したもので、あまりに卑劣だ。 一方で、こうして連鎖的に性被害を告発する動きは貴重でもある。2017年にアメリカで始まった#MeToo運動は世界中で大きなムーブメントとなった。世界中で性暴力にあった人々が声をあげた。いい意味で連鎖した。ハラスメントや性被害を告発するきっかけとなり、勇気ともなった。 今回映画界で勃発した性暴力問題だが、しかしあらゆる業界にはびこっている。もちろん、それを報じるマスコミ界にも。だからこそ、この動きを止めてはいけない。 次のページ 市川海老蔵の情けない記事 123次のページ 楽天 ヒミズ 関連記事 バラバラになった小林麻耶一家と海老蔵家族、スキャンダラスな騒動で一番の心配事福原愛、“真剣交際”ツーショットは「やらせ写真」だった! 「週刊文春」が「撮り直し」要求を暴露松田聖子、活動再開! 不死鳥のような“最強芸能人”のすごさを伝える「女性自身」と「女性セブン」SMAPの反戦歌「Triangle」16年ぶりヒットに考える、芸能人の“政治的発言”悠仁さま「コピペ問題」でマスコミが将来の天皇に忖度!? 後追い報道の摩訶不思議な経緯