【管理栄養士が厳選「ズボラ飯」のススメ】

ゆで太郎・富士そば・都そば、プロが選ぶおすすめメニュー8品! 「免疫力の低下防止」が期待できる一品も!?

2021/12/31 21:00
猪坂みなみ(いのさか・みなみ)

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、管理栄養士・猪坂みなみ先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

ゆで太郎・富士そば・都そば、プロが選ぶおすすめメニュー

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Wikipediaより

 駅や街中のそば屋さんからダシの香りがして、思わず食欲をそそられる……そんな経験はありませんか? 実はとても身近なそばチェーン店には、期間限定のメニューや地域性もあり、個性豊かな一品が揃っているんです。「年越しそば」など、何かとそばの需要が高まる時期ということで、今回は人気そばチェーン「ゆで太郎」「富士そば」「都そば」のメニューを、管理栄養士の猪坂みなみ先生が栄養面から比較。最もおすすめの店舗を選んでもらいました!

――まず、そばの主な栄養やほかの主食との違いを教えてください。

猪坂みなみ先生(以下、猪坂) そばはご飯やパンなどと同じ主食の仲間ですので、主な栄養素は糖質です。ただし、それだけでなく、食物繊維やビタミン・ミネラルも豊富に含むため、昔から「健康にいい食品」として知られています。うどんやラーメン、スパゲッティなど、ほかの麺類と比較すると、そばは特に食物繊維やビタミンB2・B6、ナイアシンなどのビタミン、マグネシウム、リン、マンガンなどのミネラルを多く含む点も特徴です。

――そばには「きつね」の油揚げや、天かすの「たぬき」など定番のトッピングがあります。栄養面から見て、どちらがおすすめですか?


猪坂 天かすが乗っているそばやうどんを「たぬき」と呼びますが、揚げ物にはもちろん脂質が多く含まれているので、健康面が気になる人は避けたほうがいいでしょう。油揚げが乗った「きつね」も脂質は多いのですが、油揚げの主原料は大豆なので、天かすを選ぶよりはおすすめです。

 ちなみに“ミニ丼”など、ご飯とセットになっているメニューもよく見かけますが、先ほど言った通り、そばとご飯は同じ主食なので、一緒に食べると糖質の摂りすぎにつながります。たくさん運動する日ならよいのですが、そうではないときにセットを食べたくなったら、そばの麺を半分にしてもらうなど調整したほうがいいでしょう。

「ゆで太郎」は、きのこトッピングのメニューがおすすめ!

――それでは、まず「ゆで太郎」のおすすめメニューを教えてください。

猪坂 ゆで太郎は全国的に展開しているチェーン店ですので、なじみ深いのではないでしょうか。中でもおすすめしたいのは、「肉舞茸そば」と「肉野菜そば」(どちらも580円、税込/以下同)。そばは炭水化物なので、それだけではタンパク質が足りません。しかし、どちらのメニューもお肉でタンパク質を補えるので、栄養バランスがいいメニューです。

 また、トッピングのきのこや野菜からは、ビタミン類が補給できます。特に舞茸には、免疫力低下防止が期待されるビタミンD、βグルカンという成分が含まれているので、この時期は特に、積極的に取り入れてみましょう。


 「あんかけなめこそば」(560円)も、きのこやネギが入っているのですが、お肉などのタンパク質が摂れないようです。追加で納豆や温泉卵、生たまごなどのトッピングをおすすめします。

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