サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」近藤真彦報道に見るジャニーズの変化 コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第577回】 「マッチはどうでもいい」? 近藤真彦の復帰コンサート報道に見る、ジャニーズ事務所の変化 2021/11/09 21:00 神林広恵(ライター) 女性週刊誌ぶった斬り! 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 「週刊女性」11月23日号(主婦と生活社) 以前からバッシングの材料にされてきた小室圭さんとその家族に対する“警護”。税金を使いやがって! ということだがしかし、11月3日には小室さんの実家マンションに20代の男性が侵入し逮捕されるという事件が。マスコミが小室ファミリーを執拗に追いかけて批判を煽り、煽られた一般人が事件まで起こす。だから警護は必要なのだ。 第577回(11/4〜11/9発売号より) 1位「近藤真彦 男気リスタートを見守った『2人と1人』」(「週刊女性」11月23日号) 2位「宮沢りえ&宮崎あおい&瀬戸朝香 V6女優妻『最後の共闘』」(「女性自身」11月23日号) 3位「東出昌大 『スマホだから浮気バレた…』浅はかiPad生活」(「女性自身」11月23日号) ※女性セブンは合併号休み 先週の田原俊彦に続き、今週の1位が近藤真彦――。昭和の臭いプンプンで申し訳ないが、女性週刊誌が小室圭さんバッシングに血眼をあげ、一方で芸能スキャンダルに力が入らないのか、面白い芸能ネタがなかったので、こうなってしまった(笑)。 ということで、今年4月にジャニーズ事務所を辞めたマッチが、退所後初めての“復活”コンサートを行った様子を「週刊女性」が報じている。11月2日に行われたという“復帰”コンサートだが、意外や意外、不倫騒動→ジャニーズ退所までの悪評とは裏腹に、タイトルにあるようにいろんな“男気”の数々が紹介される記事となっている。 まず第一の“男気”はコンサートの日程だ。このコンサートは当初11月1日と2日に渡って行われるはずのものだった。しかし11月1日は後輩であるV6の解散ラストライブの開催日。そんな大切な日と重なるのは申し訳ないと、2日だけの昼夜2公演となったという。御年57歳のマッチ。1日2公演は体力的にもつらかったろうに、辞めた古巣ジャニーズの後輩を“立てた”というわけだ。 そして第二の男気は、満員状態だったという客席の特等席になぜか2席の空席が。そこは亡くなったジャニー喜多川氏とメリー喜多川氏のためのもので、リスタートを見守ってほしいとのマッチの希望からそうなったらしい。ジャニーズ事務所を辞めたとはいえ、恩人を大切にする“男気”だ。 さらにマッチだけでなく、後輩たちも“男気”を見せた。光GENJIの大沢樹生、忍者の正木慎也、少年隊の植草克秀がコンサートに駆けつけたという。全員、ジャニーズ退所組だが、それも仕方ない。そして、バックバンドメンバーも、これまでのステージと同じ歴代のメンバーが参加。さらに、たのきんトリオのよっちゃんこと野村義男もギタリストとして参加したのだ。しかも、よっちゃんは今回だけでなく12月から近藤と一緒に全国ライブハウスツアーを行うことも発表されている。親友の絆は深いという“男気”なのだろう。 さらに最大の男気を見せた人物がいた。それがマッチの妻だ。なんと、この復帰コンサートをマッチ妻と息子が見守っていたらしい。不倫を乗り越え、ってやつである。 というように、全体的にマッチを礼賛する記事となっているのだが、やはり芸能界をめぐる事情は、そして時代は、変わったのか。ジャニーズを退所してまだ半年余り。これまでのジャニーズ事務所だったら、こんな短期間での本格復帰を許さなかっただろう。そして、こんなヨイショ記事も。 マッチがジャニーズに相当配慮したというエピソードが盛り込まれていることもあるが、しかし、もうマッチに対する思い入れがジャニーズにはないんだろうね。どうでもいい、って感じ。マッチを溺愛していたメリーさんも、そしてジャニーさんももういない。お好きにどうぞ、って感じ。 そんな現在のジャニーズ事務所の“意思”も感じられる男気記事だった。 次のページ V6の解散ライブの豪華さ 123次のページ Yahoo セブンネット 軌跡 関連記事 田原俊彦、妻と別居し男性とタワマン暮らし! 娘と母に暴露された驚くべき私生活東出昌大、新恋人も“匂わせ女”でダメ男ぶり明らかに……軽率というより学習能力のない「アホ」?「小室圭さん結婚会見拒否」の誤報をスルー! バッシングと自己保身の「女性自身」に見るマスコミご都合主義元研音・片瀬那奈と元ジャニーズ・近藤真彦、大手事務所を辞めた途端にバッシングするマスコミの姿マスコミ史に残る「人権侵害」のあり様を呈する、眞子さま・小室圭さんバッシング――女性週刊誌の臆測・フェイクなんでもありの攻撃ぶり