サイゾーウーマンコラムカルトと呼ばれる宗教のサラブレッド コラム となりの脱会くん 「カルト」と呼ばれる新興宗教のサラブレッド――2世信者だった私が「洗脳解ける機会増えた」と感じるワケ 2021/06/30 18:30 DJ2世 a.k.a 脱会くん(ライター) コラムとなりの脱会くん SNSの発達で、2世の情勢は激変! 脱会した人間には、いろいろなパターンがあるが、先ほど少し触れた通り、私は「ある日、ハッと洗脳が解けたタイプ」ではなく、「小さい頃から(うさんくせえ……)と思っていたタイプ」なので、宗教系の思い出には「ひたすらにめんどくさかった」という感想しかない。信者の家に生まれ、一般の人とは多少育った環境が違っただけで、ある意味、一般の人と同じ感覚なのだ。 そのため、私には、まるで雷が落ちたかのように「自分は間違っていた!」と気づくという“ドラマ”は書けない。ただ、小さい頃からそれはそれはたくさんの信者を見てきたので、彼らがどんなことを考えているかというのはわかるし、宗教が人を救う瞬間も、ダメにする瞬間もいくつも見てきた。一切の“洗脳”がない分、ある種冷めた目線で、自身の2世体験について書いていきたい。 そんな私が、ここ最近よく考えているのが、2世を取り巻く情勢は、近年大きく変わりつつあるのではということだ。それはやはりSNSの発達によるところが大きい。 これまでは、例えば自分の周りの人間(両親や友達)が全員信者だったとき、子どもたちはその宗教のマイナス面を知る術がなかなかなかった。昔は自分の信仰に疑問を抱いても、iモードの小さい画面を見つめながら、2ちゃんねるやブログなどで、必死に脱会した人の話を漁ったり、Amazonで絶版になった告発本などを取り寄せるしかなかった。それをわざわざやろうとする人は、ごく少数だったと思う。 若い人へ。昔はこうだった(おじさんより)!(C)DJ2世 a.k.a 脱会くん しかし今はSNSを開けば、脱会者のアカウントはたくさん見つかるし、世間の人がいかにその宗教を冷ややかな目で見てるかということもわかる。浴びるように情報を得られてしまうのだ。10〜20代の2世たちは、世代的にスマホやSNSが使えないなんてことはないので、着実に洗脳が解ける機会は増えていると思う。あまり誰も言っていないことだけど、SNSはこの界隈にとってでかい影響を及ぼしているはず! 次のページ 「神様っていると思う」不思議ちゃんな脱会者 前のページ123次のページ セブンネット 魔女の宅急便 1 関連記事 西野亮廣『えんとつ町のプペル』、「瞑想アイドル」のアルバムが大ヒット……“教祖様”が一般化することへの懸念小林麻耶も参加の一大スピリチュアルイベント「シンデレラ・プロジェクト」、幕張メッセで開催の危険度とは? 教祖様の正体に迫る中学受験の低年齢化が止まらない! 有名進学塾は小1段階ですでに定員オーバー、「落とし穴」にハマった親子も!?『ドラゴン桜』人気、リアル“東大合格者”の素顔! 中学受験を経た東大生の母が明かす「私のやったこと」とは?「体操着の下に肌着禁止」問題を、ママ友と解決した話。LINEで情報共有、担任の先生に直訴するまで