サイゾーウーマンコラムカルトと呼ばれる宗教のサラブレッド コラム となりの脱会くん 「カルト」と呼ばれる新興宗教のサラブレッド――2世信者だった私が「洗脳解ける機会増えた」と感じるワケ 2021/06/30 18:30 DJ2世 a.k.a 脱会くん(ライター) コラムとなりの脱会くん 「『カルト』と呼ばれる新興宗教の信者である両親の元に生まれた私は、子どもの頃からずっと(うさんくせぇ……)と思ってきた」――「脱会くん」ことライター・DJ2世がつづる、みんなに知ってもらいたい、2世信者だった私の日常と本音。 初めまして。ライターの「DJ2世 a.k.a 脱会くん」と申します。 今回から始めるこの連載コラム「となりの脱会くん」で、書きたいテーマ。それは「宗教の2世信者」についてだ。みんな知り合いに1人ぐらいいるであろう“あの子”は、いかにしてそうなったのか? ふと気になった“あの子”の言動の意味や、“あの子”はあのとき考えていたこととは? そんな皆さんがモヤっとしていながらも、なんだかんだスルーしてきた微妙な宗教の2世に関する話題を、当事者ならではの体験談を交えて書いていきたいと思う。 信者たちのイラストはメルヘンな画風にしようと思う(彼らはメルヘンだから)(C)DJ2世 a.k.a 脱会くん 私はいわゆる「カルト」と呼ばれる新興宗教の2世である。両親共に、とある宗教の熱心な信者であり、信者のサラブレッドとして、目いっぱいの愛情を受け、その思想を教えられて育った。しかしなぜか私は昔から、その思想をまったく信じられず、もっというと“洗脳”されなかったので、大人になって脱会し、今に至る。 親の信じる宗教を信じられなかった私は、特に学生の頃、自分の出自に死ぬほど悩んだ。自分はなぜこんな教えを守らなければいけないんだろう、なぜこの家に生まれてきたんだろう、なぜ生きてるんだろう。思い返すと本当に、よく死ななかったなと感じることもある。ただそれが不思議なことに、脱会して就職し、社会人になってあくせく働いているうちに、気づけば周りに宗教の知り合いもいなくなり、親との関係にも悩まなくなり……本当にまったく悩まなくなってしまった。 「あんな経験したってマジ……?」とたまになる(C)DJ2世 a.k.a 脱会くん 数年前から、昔なら事あるごとに口にしていた宗教用語も思い出せなくなり、宗教に対するエッジの効いた皮肉もパッとは出なくなってきた。今となっては一周回って、ググって当時のことを思い出したりしている。自分が2世だったことを忘れ始めてきているのだ。 次のページ SNSの発達で、2世の情勢は激変! 123次のページ セブンネット 魔女の宅急便 1 関連記事 西野亮廣『えんとつ町のプペル』、「瞑想アイドル」のアルバムが大ヒット……“教祖様”が一般化することへの懸念小林麻耶も参加の一大スピリチュアルイベント「シンデレラ・プロジェクト」、幕張メッセで開催の危険度とは? 教祖様の正体に迫る中学受験の低年齢化が止まらない! 有名進学塾は小1段階ですでに定員オーバー、「落とし穴」にハマった親子も!?『ドラゴン桜』人気、リアル“東大合格者”の素顔! 中学受験を経た東大生の母が明かす「私のやったこと」とは?「体操着の下に肌着禁止」問題を、ママ友と解決した話。LINEで情報共有、担任の先生に直訴するまで