「元極妻」芳子姐さんのつぶやき98

外国人が犯罪者になる原因――元極妻が語るヤクザの偽装結婚

2021/01/31 16:00
待田芳子(作家)
汪楠『怒羅権と私 創設期メンバーの怒りと悲しみの半生』(彩図社)

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

偽装国際結婚にベトナム人急増中?

「今どき“じゃぱゆきさん”みたいな話、あるんですね」

 編集者さんから聞かれました。1月21日の報道によりますと、「永住者の資格を得たかった」ベトナム人の女性が、ヤクザ関係者に数百万円を渡したようです。

 「結婚の意思はないけどメリットあるから結婚する」って、別に日本でもいろんな人がやってるんじゃないかと思うんですけど(笑)、法律的にナニが問題かというと「公正証書原本不実記録・同供用罪等」に当たるんですよ。

 人を殺したわけでもないのに、「ヤクザが絡んでるから問題」ということでしょうかね。売春とか覚醒剤密輸とかならわかりますけどね。まあ昔の「アジア女性残酷物語」みたいのとはちょっと違うんですけど、「日本でもうけたいアジア人」と「アジア人を利用したいヤクザ」との間でギブアンドテイクみたいな感じでしょうか。


 最近はあんまり問題になってないし、同罪での検挙件数も減ってるようですよ。警察の最新データ(『令和2年上半期における組織犯罪の情勢』)では、ベトナム14人、中国8人、フィリピン3人「等」だそうで、「等」がちょっと気になるところですが、ベトナム人が多いんですね。昔はタイ人とフィリピン人のイメージでしたけど。