サイゾーウーマンコラム元極妻・芳子姐さんのつぶやき2021年のヤクザ業界を元極妻が大予想! コラム 「元極妻」芳子姐さんのつぶやき96 山口組分裂問題、工藤會トップの“死刑”はどうなる? 「2021年のヤクザ業界」を元極妻が大予想! 2021/01/03 16:00 待田芳子(作家) 元極妻・芳子姐さんのつぶやき 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。 神戸山口組も絆會も「まだ戦う気」満々? 皆様、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。 昨年もヤクザ業界はいろいろありましたが、今年はどうなるのでしょうか? ちょっと考えてみたいと思います。 2020年は、どの組織も例年のような忘年会っぽい事始め式は行わず、事務的な会合で終わったようですね。 報道などによると、六代目山口組では12月21日に納会に代わる「寄合」が行われています。そこで発表された令和三年度の組の指針は、例年と同様の「和親合一」でした。統一を諦めていない、ということですかねえ。 これに対して、神戸山口組の組指針は「金剛不壊(こんごうふえ)」だそうです。もとは仏教用語のようですが、要するに「金剛(ダイヤモンド)のように硬くて壊れない」こと。こちらも「組織を堅持する=六代目山口組には戻らない」意志が伝わってきます。「だからといって、神戸山口組を取り巻く環境が厳しいことには変わりがない」とビジネスジャーナルにあります。難しいところですね。 そして、五代目山健組の組指針は「信賞必罰」、絆會は「常在戦場」といずれも臨戦モードなのが気になりました。 一説には、六代目山口組は2020年の事始め式までの統一を目指して、高山清司若頭が11月5日に「抗争終結宣言」をするといわれていました。でも、11月3日に尼崎で発砲事件が起こってしまいます。この事件で、司忍六代目や高山若頭の出身母体である弘道会の関係者が出頭したことで、統一への道がまた遠くなったんですね。 「終結宣言構想」が事実だとしたら、高山若頭と司組長の思いをぶっちぎって発砲したわけですから、「元さや」はなかなか簡単ではないですよ。 この背景には、やっぱりお金の問題があると思います。どこの組織も過剰な暴排のせいでシノギが苦しいので、もめ事の99%はお金問題です。 ある親分の名言に、「親の言うことも聞かないでヤクザになったのだから、ヤクザにいいヤツなどいない」というのがありますが、それでもシノギが回っているうちは、対立しながらもなんとかなっていたんです。今はそんな時代じゃありませんからね。元はみんな同じ組織だから「愛と憎しみの関係」にあることも多いし、ヘタしたら数万円でももめますから、若い衆だってウンザリしていなくなりますよ。 まあ、そもそも「事始めまでに統一」って、分裂した2015年からいわれてましたから、そんなに簡単ではないのでしょう。 次のページ 工藤會トップに死刑求刑も? 12次のページ 楽天 Yahoo セブンネット 極姐2.0 関連記事 役所広司、綾野剛、舘ひろし……イケメンが演じる令和の「ヤクザ映画」は抗争よりも人間を描く倉敷の神戸山口組系事務所に発砲! 山口組「抗争」は激化しているのか? 12月13日「事始め」の動向は? 元極妻が考察山口組の「報復」より気になる、ヤクザの「逃走・出頭映像」――元極妻が考える尼崎銃撃事件先代組長は路上で“ハチの巣”射殺! 分裂と移籍を繰り返す「山口組」を元極妻が分析ドラマ『極主夫道』に現役ヤクザも注目! 元極妻が聞いた「元ヤクザの専業主夫」の評判