2020年のヒットアイテム!

2020年、“健康アプリ”が大躍進! 人気の「あすけん」「カロママ」「FiNC」管理栄養士が徹底解説

2020/12/29 13:00
サイゾーウーマン編集部
写真ACより

 ステイホームが叫ばれ続けたこの1年、体重の増加に頭を悩ませ、ダイエットを始めた人も多いだろう。食事管理アプリやダイエットアプリへの注目も増しているようで、今年行われた「女性が選ぶ『健康管理アプリ』」という調査では、利用率で「FiNC」、利用満足度で「カロママ」、おすすめしたい健康アプリで「あすけん」が、それぞれ1位に選ばれた(ウーマンリサーチ調べ)。

 こうした健康アプリでは、自身の食事内容を記録することで、生活の改善点をアドバイスしてくれるのが特徴。その多くが「3カ月で3キロ減量」など、ダイエット効果も謳っているのだ。しかし、アプリのアドバイスを実践しているのに、思うように減量できない人も少なくないはず。

 そこで管理栄養士の猪坂みなみ氏に、人気アプリの「あすけん」「FiNC」「カロママ」の特色と、その他おすすめのアプリ、さらにはアプリを使っても減量できなかった人へのアドバイスを聞いてみた。

――健康管理アプリといわれるものに関して、今年は世間の関心が増したようです。管理栄養士として、その実感はありますか?

猪坂みなみ氏(以下、猪坂) 健康に対する関心は高まっていると感じますね。健康系アプリの「あすけん」や「カロミル」も会員数が増えたというニュースがありました。「あすけん」は今年2月から4月末のアプリのダウンロード数が54万件と急増し、「カロミル」の場合も、今年5月から半年で約20万人増えたそうです。


――10月に発表された調査によると、健康管理アプリで人気なのが「あすけん」「FiNC」「カロママ」という結果でした。それぞれに特徴と違いはありますか?

猪坂 まず「あすけん」の一番大きな特徴としては、見やすい画面で栄養価が細かくたくさんチェックできるところ。ビタミンAやE、飽和脂肪酸など、多くの栄養素の摂取がグラフで表示されます。ほかのアプリでは、エネルギーや糖質は見られても、ビタミン系までカバーされてないことが多いので、そこが「あすけん」の一番の魅力だと思います。

あすけんの摂取栄養素グラフ

――栄養価をチェックするうえで、食事内容の入力が必要ですよね。

猪坂 こういうアプリのネックは、食事記録を自分で入力するか、食事の写真を撮影しなければいけない点ですよね。「あすけん」も手入力と写真記録の2つがありますが、現時点では、写真の自動判別技術は開発途中で、実証実験を行っている段階だとHPに記載されていました。そのため、現時点ではうまく判別されないこともあるようなので、手入力をメインとしている人が多いのではないでしょうか。面倒くさがりな人や、まずは気軽に食事管理したいという人は、もしかしたら継続するのがが難しいかもしれないです。

 ただ、このアプリの手入力はかなり使いやすいと思いますので、食事の栄養素を細かくチェックしたい人には、すごくぴったりなんです。私も何年も愛用しています。


――「あすけん」の食事内容のアドバイスはどういった形ですか?

猪坂 栄養士のキャラクターが、栄養状態に合わせたアドバイスを伝えてくれるので、具体的にどこを改善すればいいのかがわかりやすいです。それだけでなく、誕生日には「お誕生日おめでとうございます」と言ってくれたり、その日の食事内容を「今日は70点でした。頑張りましたね」などコメントしてくれるので、モチベーションも維持できます。

【あすけん】
メリット
◎摂取した栄養素を細かくチェックできる
◎AIのキャラクターがアドバイスをくれる

デメリット
◎食事記録は手入力がメイン

やせたい人は、今夜もビールを飲みなさい