“噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第534回】

渡部建「謝罪会見」後に見えてきた、日テレ・TBS・松本人志と芸能マスコミの“ドロドロの舞台裏”

2020/12/15 21:00
神林広恵(ライター)

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 やっと停止が決まったGoToトラベルキャンペーン。国民の命より自分たちの利権(経済)を優先する菅政権の姿勢が浮き彫りになった形だが、決定の直前、ニコ生に出て「ガースーです」とヘラヘラ笑った菅義偉首相の顔は、しばらく忘れられそうにない。

「週刊女性」12月29日号

第534回(12/10〜12/15発売号より)
1位「渡部建 八方塞がりの芸能界ですがる最後の望み」(「週刊女性」12月29日号)
2位「アンジャッシュ渡部建 宮崎謙介も当てはまる! 身勝手不倫男の共通点」(「女性セブン」21年1月1日号)
3位「瀬戸大也“許した妻”から笑顔も指輪も消えた…“五輪絶望”の『自宅出戻り逼塞中』」(「女性自身」12月29日号)

 先週、アンジャッシュ渡部建の謝罪会見の舞台裏記事を掲載した「週刊女性」だが、今週は会見後のテレビ業界・芸能界のハレーション、舞台裏を描いていて面白い。記事では渡部サイドの戦略ミスに加え、テレビ局のご都合主義ぶりが浮かび上がってくるからだ。

 そもそも渡部会見は「週女」が報じた“渡部建の大晦日特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス』(日本テレビ系)での復帰計画”とのスクープ記事にあった。この報道がなされるや、復帰なんて早すぎる! などと大炎上、渡部が会見を開かざるを得なくなった。


 しかし、ご存じの通り会見は大バッシングを受けた。『ガキ使』出演もポシャり、復帰はさらに遠のいたとみられている。しかも記事によると、この会見の失敗と渡部の苦境に対し、当事者でもある日テレは知らんぷりを決め込んでいるというのだ。さらにレギュラーだった『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)降板も“いまさら”発表。つまり、一度は自局の『ガキ使』で、鳴り物入りで復帰させ、話題性や視聴率を目論んでいた日テレだが、会見後のバッシングを見て渡部を“切った”ということらしい。

 しかも渡部の『ガキ使』復帰は、他局のTBSにも大きな波紋を呼んだという。というのもTBSでは渡部がMCをつとめていた人気長寿番組『王様のブランチ』があり、復帰するなら『王様のブランチ』でというのが業界の筋。なのに日テレの『ガキ使』とは! とTBSサイドも怒り心頭らしい。そして会見直前、渡部の『王様のブランチ』降板も発表された――。

 あー、あ、やっちゃった。復帰を急いだばかりに、そして『ガキ使』を選んでしまったばかりに、日テレとTBS双方に切られてしまった――。先週本欄では、そもそも黒人差別表現で大問題になったり、差別的でお下品が売りの『笑ってはいけない』での復帰自体が戦略ミスだと指摘したが、『ガキ使』の選択は、それ以上の最悪の事態を招いてしまったということだろう。

 しかも今回の「週女」の記事から、改めてなぜ渡部サイドが『ガキ使』を選んだのか疑問に思った。先週の「週女」でも報じていたが、早急な『ガキ使』での復帰は渡部の焦りや所属事務所・人力舎の経済的理由によるもので、渡部サイドが“出演を頼み込んだ”といわれている。しかし渡部が復帰するなら、情報バラエティ番組として好感度も高い『王様のブランチ』のほうが、『ガキ使』のようなおふざけ番組より何百倍もマトモだ。それも、自分がMCを務めていた番組だ。復帰のための演出も真面目にできただろうし、渡部の芸風やプライドの高さを考えても『ブランチ』が妥当だと普通は思う。

 そう考えると、やはり渡部の『ガキ使』出演は、実は番組サイドからのオファーではなかったのか。『ガキ使』は芸人・お笑い界に君臨するダウンタウン、特に松本人志が牛耳る番組。だから断れず、結果的に『王様のブランチ』にも不義理することになった――。そう考えると一連の疑問は解消する。さらに今回の事態に対して日テレ、ダウンタウンの責任もまた大きいはずだが、“大きいものに巻かれる芸能マスコミ”はそれを指摘せず、渡部バッシングに走った。しかも松本に至っては「(渡部との)共演はない」と、責任を取るどころか突き放し批判する、醜悪なコメントまでする始末。


 渡部の復帰騒動、会見の裏にはテレビ・芸能界、芸能マスコミの汚いドロドロがあった!?

1秒で分かる!人相術