サイゾーウーマンコラムフランス女性はステイタスを「腹」でアピール!? 貴婦人の“戦闘服”、知られざるファッション事情【ヴェルサイユの女たち】 コラム 【番外編】堀江宏樹に聞く! 日本の“アウト”皇室史!! フランス女性はステイタスを「腹」でアピール!? 貴婦人の“戦闘服”、知られざるファッション事情【ヴェルサイユの女たち】 2020/11/07 17:00 堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト) 日本のアウト皇室史 ナチュラルな衣服を愛するように ――3回も着物を着替えると思うと、それはうんざりしますね。髪の毛も小麦粉で固めなきゃいけないし、聞いてるだけで同情しちゃいます。 堀江 過疎化の結果、18世紀後半、貴族たちの拠点はすでにヴェルサイユではなく、気楽に暮らせるパリになりました。ヴェルサイユの化粧師と言っておきながら、『ラ・マキユーズ』の物語がパリで始まるのはそういう理由です(笑)。 そして「貴族の女は腹で勝負!」といわんがばかりのストマッカーの流行も、よりナチュラルな衣服を愛するようになる後年のアントワネットの趣味の変化もあって、1780年以降は下火になっていきました。 ――華美なファッションから、リアルクローズに変化していくんですか。想像もしたことがないヴェルサイユの実態ばかりです。 堀江 このように、まったく知られていない興味深い逸話がヴェルサイユがらみにはたくさんありますね。というわけで『ラ・マキユーズ ヴェルサイユの化粧師』、何卒、よろしくお願いいたします。 前のページ1234 堀江宏樹(作家・歴史エッセイスト) 1977年、大阪府生まれ。作家・歴史エッセイスト。早稲田大学第一文学部フランス文学科卒業。日本・世界を問わず歴史のおもしろさを拾い上げる作風で幅広いファン層をもつ。著書に『偉人の年収』(イースト・プレス)、『眠れなくなるほど怖い世界史』(三笠書房)など。最新刊は『日本史 不適切にもほどがある話』(三笠書房)。 記事一覧 X:@horiehiroki 原案監修をつとめるマンガが無料公開中。「La maquilleuse(ラ・マキユーズ)~ヴェルサイユの化粧師~」 最新刊は『本当は怖い江戸徳川史』(三笠書房) 最終更新:2020/11/07 17:01 楽天 ラ・マキユーズ〜ヴェルサイユの化粧師〜 1 毒を顔面に塗ってまで美容とは…… 関連記事 妃殿下、「革ジャン」着用で大問題に! 皇室儀式に「あんなモノを着て!」と女官大激怒【日本のアウト皇室史】寵愛した“巨根”男性を天皇に!? 公私混同で国民総スカンの「嫌われ女帝」とは【日本のアウト皇室史】天皇に寵愛された、いわくつきの“養女”――66歳と18歳の知られざる関係【日本のアウト皇室史】皇族の知られざる素顔――48歳年下の養女に手を出すトンデモ天皇がいた!? 【日本のアウト皇室史】勉強しすぎは女の価値を下げる!? 妃殿下、“お嬢様教育”の仰天実態は「高校を寿退学」がステイタス 次の記事 Snow Man、“青いタオルの人”に反響! >