サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」元ジャニーズが象徴する「芸能界の変化」 コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第528回】 郷ひろみ、中居正広による「ジャニーさん追悼企画」――元ジャニーズが象徴する「芸能界の変化」 2020/10/27 21:00 神林広恵(ライター) ジャニーズ女性週刊誌ぶった斬り! タレントが売れっ子が亡くなった後の厳しい現実 世間を震撼させている芸能界で相次ぐ自殺。しかし、亡くなったタレントが売れっ子となれば、親族や関係者は悲しみ以外の悩みも出てくる。それが金銭にまつわること。そんな記事が立て続けに「女性セブン」と「女性自身」で掲載された。 まず三浦春馬。不動産は所有していなかったが、軽く億を超える貯金があったという。三浦は独身。よってその相続は普通なら両親、ということに。しかし、すでに報じられているように、三浦はある時期、母親と距離を置き、籍も抜いた。また両親は離婚しており、母親は再婚。しかも両親に金銭の支援をしていたことが、今回の自殺でクローズアップされている。さらに、遺骨がどこにあるか不明で、お墓もまだない。親族や友人たちは、母親とも連絡がとれないらしい。 記事には一般論として実母と実父が相続権を持つが、もし母親の再婚相手と三浦が養子縁組していれば継父にも相続権が生じる可能性もあると解説されている。いずれにしても三浦の本意とは違うかもしれないが、遺書がなかったとされる中、仕方がない。 そして竹内結子。突然家族が亡くなった場合、銀行などの手続きが煩雑だったり、口座引き落としの有無など把握が難しいという状況に。さらに、竹内の残された夫・中林大樹の場合、自宅退去という問題があるという。竹内が亡くなった場所であり、子どもたちにとっては母親との思い出の場所。しかし家賃は180万円ほど。悲しみと2人の子どもたちの育児に加え、毎月膨大な家賃も発生する。憔悴ばかりしていられない現実だ。 そして、自殺ではなく遺書も残していたが、その望みがかなわなかったのが、昨年亡くなった八千草薫のケース。愛する夫・谷口千吉さん(故人)と過ごした生前の自宅をそのままの形で残してほしい、との遺言があったが、そこは土地だけで3億円もの高級住宅地。当初、八千草の遺志通り、個人に売却しようとしたが、3億円に豪邸つきという高級物件に加え、コロナで売り手が見つからず、また数千万円という相続税の問題もあり、やむなく不動産業者に売却し、豪邸が解体されたという。 3人のパターンは、それぞれ違ってかつ複雑だが、なんだか悲しく、せちがらい気分になる3本の記事だった。 芸能レポーターの大御所・東海林のりこが仰天の告白を。1998年に自死したとされる元X JAPANのHIDE。東海林は自殺ではないと信じているというが、その理由が興味深い。HIDEはドアノブにかけたタオルで首をつったとされるものの、東海林はギタリストが肩こりのため、ドアにタオルなどを巻いてストレッチすることを指摘。HIDEも「(酔った状態で)いつものようにタオルで肩を伸ばそうとしたところ、事故になってしまったんじゃないかな」と推測している。なるほどね。初めて聞いた、新説!? 前のページ12 神林広恵(ライター) 伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」(噂の真相)の元デスク。著書に『噂の女』(幻冬舎)、共著に"『日本を脅かす! 原発の深い闇』、『木嶋佳苗 法廷証言』(共に宝島SUGOI文庫)などがある。 記事一覧 最終更新:2020/10/27 21:26 楽天 黄金の60代 関連記事 嵐の「ラストライブ」と石原さとみの“セレブ夫”、女性週刊誌がこぞって報じる内容を比較山下智久、「週刊女性」が繰り返し報じる“ジャニーズ事務所退社”説と“未成年女性の謝罪書面”の意味竹内結子さん追悼特集で、芸能人の環境変化と芸能界の問題を指摘する「女性セブン」山口達也と華原朋美に見る「依存症」の恐ろしさ――女性週刊誌が伝える“適切な支援”や治療の必要性皇室利用、報復人事、森友文書、Go Toイート……菅新首相の問題点を攻める「女性自身」 次の記事 堂本剛、配信ライブで「過呼吸気味に」 >