サイゾーウーマンコラム神林広恵「女性週刊誌ぶった斬り」元ジャニーズが象徴する「芸能界の変化」 コラム “噂の女”神林広恵の女性週刊誌ぶった斬り!【第528回】 郷ひろみ、中居正広による「ジャニーさん追悼企画」――元ジャニーズが象徴する「芸能界の変化」 2020/10/27 21:00 神林広恵(ライター) ジャニーズ女性週刊誌ぶった斬り! 下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る! 事務所移籍後も快進撃を続ける田中みな実が、本日夜の『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)の密着ドキュメンタリーに登場する。放送後どんな反響が起こるのか、楽しみ。 「女性セブン」11月5・12日合併号(小学館) 第528回(10/22〜10/27発売号より) 1位「郷ひろみ号泣! 中居正広が明かした『ジャニーさん45年目の深愛告白』」(「女性セブン」11月5・12日合併号) 参照「手越祐也 『オレの年収4億円!』転身4カ月目の驚給与明細」(「女性自身」11月10日号) 同「TOKIO長瀬智也 幻となった花道ドラマ『5人で主題歌』計画」(「週刊女性」11月10日号) 2位「三浦春馬さん お墓ができない!巨額遺産巡る哀しき家族闘争」(「女性セブン」11月5・12日合併号) 同「竹内結子さん 長男託された年下夫の憔悴奮闘を目撃 悲劇の自宅『退去の涙』」(「女性自身」11月10日号) 同「八千草薫さん 『3億円豪邸即解体』相続の落とし穴」(「女性セブン」11月5・12日合併号) 3位「有名人が仰天告白『あのとき、私は』第16回 東海林のり子『HIDEさんが亡くなった原因は、今でも自殺ではないと信じています』」(「週刊女性」11月10日号) 元ジャニーズ事務所所属の郷ひろみが今月9日の『中居正広のキンスマスペシャル』(TBS系)に出演し、同じく元ジャニーズ所属の中居と昨年亡くなったジャニー喜多川氏を偲ぶ――。もうそれだけで、“時代は変わった”と思わざるを得なかったが、もうひとつ、今回「女性セブン」が伝えているように、番組では“謎の音声カット“があった。 中居の言葉がカットされ、その代わりに「個人的なことなので詳細は放送できないが、中居が伝えたのは、事務所を去った郷へのジャニー喜多川の深い愛情」とのナレーション。そしてその直後、郷が涙を流したのだ。 一体、中居は何を言ったのか。「セブン」では「中居さんはジャニーさんが郷さんのことを長年気にかけていたことも語り、郷さんは堪らず号泣したのです」と解説しているが、そんな美談ならなぜ放送しない? そもそもこの番組内容自体、ジャニーさんの思い出という“個人的なこと”のオンパレードだったし。 確かに、郷はジャニーさんがすっごく目をかけて育てた歌手、タレントだった。しかしデビューから4年、郷はジャニーズ事務所を逃げ出した。それ以前、ホテルのロビーで泣いている郷の姿が目撃されたとの報道もあった。ジャニーさんの“行為”が嫌だったともささやかれた。そして芸能界のドン率いるバーニングに移籍した。もしバーニングの力がなければ、郷は、その後の芸能活動を断たれてしまったのでは、ともいわれた。 実際、数年前、バーニングの周防郁夫社長がインタビューで「郷ひろみが人気が出たあと、ジャニーさんとトラブルになったらしい」と告白している。そう考えると、音声カットの内容は――と穿ってしまうが、まあそれはいい。こんな元ジャニーズタレントによるジャニーさん追悼が地上波で実現すること自体、“時代は変わった”と思わせてくれたから。 そして同じく元ジャニーズの手越祐也が「女性自身」の直撃取材を受け、快く答えている。内容は、退所後も活躍を続け、年収もこれまでの10倍で4億円(「自身」のさまざまな計算、調査による)ではないかという「自身」の問いに、「10倍はないですね(笑)。減りはしていませんが、さすがにそこまでは(笑)」と答えていた。ジャニーズをやめてもすぐに稼げる。そしてTOKIOの長瀬智也も、すでに来年4月の独立が発表されているにもかかわらず、1月から放送されるドラマ『俺の家の話』(TBS系)の主演に。芸能界は少しずつだが変わっていくのか――。 次のページ タレントが売れっ子が亡くなった後の厳しい現実 12次のページ 楽天 黄金の60代 関連記事 嵐の「ラストライブ」と石原さとみの“セレブ夫”、女性週刊誌がこぞって報じる内容を比較山下智久、「週刊女性」が繰り返し報じる“ジャニーズ事務所退社”説と“未成年女性の謝罪書面”の意味竹内結子さん追悼特集で、芸能人の環境変化と芸能界の問題を指摘する「女性セブン」山口達也と華原朋美に見る「依存症」の恐ろしさ――女性週刊誌が伝える“適切な支援”や治療の必要性皇室利用、報復人事、森友文書、Go Toイート……菅新首相の問題点を攻める「女性自身」