【連載】現役コスプレイヤーが“業界の闇”ぶっちゃけます。

「まん肉の色が変わっててヌケねえ!」ハイレグ衣装のコスプレイヤー、やりすぎちゃった“公開”体験

2020/04/04 18:00
椎名蜜(ライター)

カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます!

 コスプレイヤーにとって、「現実には存在しない2次元キャラクターを忠実に再現し、いかに自分を輝かせるか」という技術はとても大切です。衣装や髪形の“再現率”はもちろん、それを自分に似合うようアレンジしたり、スタイルをよく見せるために厚底ブーツやヒールの高い靴を履いたりもします。細身のキャラクターが多いですから、食事制限やエクササイズで体を絞り、肌もケアをして……などなど、影の努力も必要です。しかし、こんな努力をしなくてもいい方法があります。そう、秘密兵器「Photoshop」です。

 写真や画像の編集ソフトとして一般的ですが、コスプレイヤーにもこれが欠かせません。もちろん、先ほど挙げたような努力にプラスして、Photoshopでエフェクトを入れて作品の世界観を表現するコスプレイヤーさんもいます。そういう人はやはり、プロ顔負けのクオリティで写真集を作り上げるので、男女問わず人気がありますね。一方、男性をメインターゲットとして写真集を販売するコスプレイヤーの中には、体形の管理も肌ケアも頑張らず、アラが目立てばPhotoshopですべて加工してしまう、ある意味“強者”がいます。

コスの画像1
(C)椎名蜜

 以前、SNSで写真を見て気になっていたコスプレイヤーさんに「会ってみたい!」と思い、コミックマーケットでその方のサークルへ行ったことがあります。しかし、どこを見ても本人が見当たらず。サークルには“お手伝いさん”のような方が1人いたんですが、近づいて顔をよく見たところ、なんか面影があって……。思い切って話しかけたら、その方が本人でした。こういう経験は一度ではなく、何度もあります。写真ではクリっとした目とツヤツヤの肌、ほっそりしたモデル体形だったのに、実物は目の大きさが1.5割減、肌も吹き出物だらけ、体形は……。一体、誰が本人だと気づけますでしょうか? コスプレイヤー界隈では、こうした“詐欺”が横行しているんです。

Photoshopレタッチ