サイゾーウーマンコラムコスプレ業界にはびこる「性犯罪」の実態 コラム 【連載】現役コスプレイヤーが“業界の闇”ぶっちゃけます。 コスプレ業界にはびこる「性犯罪」の実態――“トイレ盗撮”された人気コスプレイヤーの悲痛な思い 2020/03/21 18:00 椎名蜜(ライター) 現役コスプレイヤーが“業界の闇”ぶっちゃけます。 カネと欲望が渦巻くコスプレ業界――40代“現役”コスプレイヤー・椎名蜜が、業界の闇をぶっちゃけます! syujiさんによる写真ACからの写真 コスプレイヤーを撮影するカメラ小僧、通称「カメコ」のぶっ飛んだ言動をご紹介した前回に続き、今回は“エロキモカメコ”に遭遇した一件をぶっちゃけます。 連載1回目で明かした通り、私はコスプレ写真集を販売し、収入を得ていました。そのコスプレ写真集の内容が「どんどんエロくなってしまう」なんて話もしましたが、これは被写体となるコスプレイヤーの意思だけではなく、カメコの影響が大きかったんだと、今になって思います。長年、顔なじみのカメコさんに写真を撮られていると、最初は恥ずかしかった水着撮影も慣れてしまい、いつの間にか“ほぼ素っ裸”でも平気になってしまうのです。 しれっと「緊縛」を要求してくるカメコ 私は、撮影会で好みの写真を撮ってくれるカメコ・Bさんに出会い、コスプレ写真集制作のお手伝いをお願いしたことがあります。Bさんはほかのコスプレイヤーさんの写真集撮影もお手伝いしていて、界隈からの信頼がありました。そのため、こちらも警戒心ゼロになってしまい、ラブホテルで1対1の撮影をしたのです。 ……といっても、いきなり変な要求はしてきません。場所はラブホでも、最初は普通の撮影で終わりました。しかし、回を重ねるうちにBさんは 「〇〇のコスプレするなら、▲▲バージョンの衣装(よりエロい衣装)を持ってるから、着てみない?」 「××ちゃんの写真集撮影したときは、ローションでヌルヌルになる撮影をしたんだよね。彼女の写真集けっこう売れてるみたいだから、そんな感じで撮ってみない?」 「今は“緊縛”がはやってるんだってさ。蜜ちゃんもチャレンジしてみない?」 などなど、あくまでも“売れる作品作りのアイデア”として、しれっとエロいことを提案してきたのです。 当時の私は「なるほど、やってみよう!」とBさんに言われるがまま、服じゃなくて“ほぼヒモ”みたいな衣装を着てみたり、縄で縛られて撮影してみたり、ローションで衣装を濡らされたり(Bさんは「濡れた衣装に興奮する」らしい。知らんがな)、ニプレスや前貼りの上から生クリームを塗られたりしていました。 ちなみに、生クリームって体温で溶けてくるので、撮影中に何度も塗り直さないといけないんですが、こっちはポーズを決めているので、Bさんが丁寧に塗り直してくれるんです。そうすると必然的に、私の大事なところを何度も触ることになるので、まったくありがたい話じゃなかったです。 自分の感覚としては「アート作品作り」だったので、Bさんと協力していいものを作ろうと熱くなっていて、このおかしさに気づかなかったし、気づこうともしませんでした。でも今なら、Bさんがしたことは立派なセクハラであり、一歩間違えば性暴力だったのだとわかります。 次のページ 盗撮、強姦……コスプレの世界は“異常”だった 12次のページ Yahoo セブンネット POSSE Life/Work/Culture…Solidarity vol.39 #MeTooはセクハラ社会を変えられるか? 関連記事 人気コスプレイヤーが震え上がった、“カメコ”の異常な執着――3年間「無言で」渡され続けたモノ年収2000万円コスプレイヤーを操る“ママ”の素性――レイヤー業界の悲しき“弱肉強食”ピラミッド現役漫画家Xは「巨乳コスプレイヤーが大好き」!? Twitterから始まった“神様”とのガッカリ恋物語えなこ「天国」ねこむ「地獄」AV出演は……「極楽」!? 人気コスプレイヤーの“ヤバい”ウラ側1日100万円稼いだコスプレイヤー、“業界の闇”を大暴露! 「豊胸&マンすじ見せ」で人気になれる!?