[女性誌速攻レビュー]「Seventeen」1月号

「Seventeen」24日間で「彼氏を作る方法」が無謀! 「テスト中に朝まで電話」作戦の危うさ

2019/12/27 13:31
藤本なつき(ライター)
「Seventeen」2019年1月号(集英社)

 「Seventeen」(集英社、以下ST)1月号の表紙には、「JK1万人が選ぶ!!! BEST HIT 2019大発表ーーー!!! 本当に使えた服&コスメ大賞」というハイテンションな文字が並び、STの人気モデル4人がカバーガールを務めています。その中には、昨年よりST専属モデルになった日向坂46のセンター・小坂菜緒もおり、表紙を飾るのは初めてとのこと。STでは「坂道系メイク・ファッション」という特集が組まれることもあるなど、すでに小坂は、同性からの支持を獲得しているのではないでしょうか。STより一世代上の女性誌「non-no」(同)では、坂道グループの先輩である元乃木坂46・西野七瀬と欅坂46・渡邉理佐が専属モデルとして活躍しており、なんとなく集英社と坂道グループの太いパイプが垣間見えてきますが……。年末ムードが漂う1冊を、早速見ていきましょう!

<トピックス>
◎イケメンと夢のXmasデート
◎12月の#モテクプランナー
◎キョーフの“お太り様”にならない年末年始

公共の場でイチャつき家では受け身、ST読者の妄想は理解不能

 初めにチェックしていくのは、「憧れすぎてキュンキュンしまくりすます★ ST読の理想をつめこんだ!! イケメンと夢のXmasデート」です。理想のイケメンにしてほしい仕草や行動をST読者から募り、それを若手男性モデル・俳優とSTモデルが再現するという企画。「遊園地」や「スケート場」「クルージング」「カレシのおうち」など、さまざまなシチュエーションで、ST読者の妄想が炸裂しています。

 例えば、「片想いしている他校の男子と映画デート」では、「鑑賞中にこっそりイチャつく!」という妄想を繰り広げており、ST読者は“積極的”な子が多いのかなと感じました。両想いならまだしも、片想いの段階で腕を組むとは強気です。また、「カレシのおうちデート」では、「とことん2人だけの世界に浸りた〜い」という願望をお持ちのようで、彼氏の設定は「バイト先の先輩だった、ひとり暮らしをしている大学生」とのこと。一緒にケーキを作り「あーん」と食べさせてもらった後に、プレゼントの指輪をもらい、そして、1枚のブランケットに包まって「来年も一緒にすごそうね」と約束するそうです。が、キスなどその先については何も触れられず……。「大学生」「ひとり暮らし」「彼氏」という言葉に、ついつい良からぬ妄想をしてしまった筆者ですが、そこは乙女なST読者。また、妄想とはいえ、ST読者は映画館やスケート場など公共の場でのイチャつきがちなところも気になりました。実際に遭遇すると見苦しいですし、現実で彼氏ができたらほどほどにしてほしいものです。

SEVENTEEN (セブンティーン) 2020年 01月号 [雑誌]