サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビューモテに必死なJK、男子の反応は!? カルチャー [女性誌速攻レビュー]「Seventeen」12月号 「Seventeen」“モテ”に必死なJK、「計算ずく」でも男子の反応は……思わぬ大誤算!? 2019/11/29 19:00 藤本なつき 女性誌レビューseventeen 「Seventeen」2019年12月号(集英社) 「Seventeen」(集英社、以下ST)12月号は、「JKは毎日カワイイ冬をすごさなくちゃ☆」をテーマに、“モテ”を意識した1冊になっています。表紙をパーっと見ただけでも、「高見え服でおしゃれも恋も手に入れるのよ」「ひとめぼれ確!! 本気の冬モテコーデ」「+1メンズ服でモテちゃう法則」「最終結論は、エモいモテメイク」「坂道系×ニット=最強モテ」など、男ウケを狙った企画が、これでもか! と並んでおり、“モテ”への貪欲さがうかがえます。とは言いつつ、実際のところは毎号「男子ウケ」に必死なわけですが、早速12月号の中身を見ていきましょう! <トピックス> ◎ひとめぼれ確!! 本気の冬モテコーデ ◎エモいモテメイク ◎とっさの友情トラブル辞典 恋を勝ち取るコーディネート、男子の感想は子ども程度…… 初めにチェックしていくのは「アウター着てても脱いでもカワイイひとめぼれ確!! 本気の冬モテコーデ」です。男子読者の意見を取り入れた「計算づく」のコーディネートを紹介する企画で、真似をすれば冬の恋を勝ち取れると豪語しています。 「落ち着きトーンが大人っぽい」という理由で紹介されている、「赤ニットカーデ×黒花柄ワンピ」のコーディネートを見ると、「カフェで僕を探す君。揺れるワンピースが素敵すぎてもう少しだけ見ていよう」といったロマンチックな文章が添えられています。どうやら、男子に「こう思ってほしい」という“心の声”のようですが、実際の男子読者のコメントは「待ち合わせしててもすぐ見つけられそう」と、女子が意図する“モテ”に対し、的外れのことしか言っていません。そのほか、公園や広い場所で遊ぶことを想定した「赤ダウンジャケット×白プチロゴTシャツ×太めチノパン」というコーディネートが提案されているものの、またしても男子読者は「赤のダウンが目立つのがいい」と、“モテ”(TPOに合わせたコーデができる)には関係ない点を評価するようなコメントを寄せています。 さらに、お化け屋敷デートでは、あえて落ち着いた「くすみニットピンクカーデ×甘色マルチボーダーニット×スキニーデニム」というコーディネートが推されており、なんでも大人っぽいファッションと、怖がる様子で“ギャップ”を見せけつける意図があるそうですが、男子は「やっぱりピンクを着てるコは文句なし!」という、女子側の狙いが一切伝わっていない反応を見せていました。 一応、「チェックの色で季節感が出る」や「セットアップは無条件でおしゃれ」といったセンスを評価する男子読者のコメントもあったものの、「白がかわいい」や「白のコートはやっぱり最高」など、“色”ばかりに目がいっているようです。 「アウター脱いでもカワイイ」などと、女子が頭をひねったコーディネートを考えても、男子は子どもでもわかる程度の感想しか持たないようで、本当に「冬の恋を勝ち取れる」のか、疑問を抱く企画でした。 次のページ 「エモい」って何? 使い古したメイクページを蘇らせる言葉!? 12次のページ 楽天 SEVENTEEN (セブンティーン) 2019年 12月号 [雑誌] 関連記事 「Seventeen」SNS中毒のJKに「アンチ対策」!? 違和感を覚える犬山紙子のアドバイス「Seventeen」女子高生に「男の意見が大切」と説く、“モテ=最高”の価値観に疑問符「Seventeen」上野千鶴子氏、無個性JKに「日本を支えるのはあなたたち」と女性学を説く!King&Princeと「妄想デート」、モテテクニックは「昭和」! 「Seventeen」の夏は純粋?経験人数200人超えの高校生ヤリチンが、童貞の悩み相談! 「Seventeen」男子企画はどう読むべき?