[連載]ヤリチン卒業!! 叶井俊太郎の子育て奮闘記

共働き夫婦、最大のピンチ! 小4娘の夏休み、平日をどうするかで親が大慌て

2019/08/12 19:00
叶井俊太郎
(C)倉田真由美

 7月下旬から、小学4年生の娘ココは夏休みに突入しました。以前も書きましたが、4年生になって学童保育クラブを卒業したため、夏休み中の平日、特に午前中~習い事が始まる夕方までのスケジュールが真っ白。それを埋めるべくネットでイベントを調べたり、ママ友に聞いたりしたのですが、これといった解決策が見つからないまま夏休みに入ってしまった……。一応、明治神宮のお泊まり体験、科学実験教室の合宿などの単発イベントの予定は入れたんですが。

 しかし、小学生の夏休みは1カ月以上もある! ココに「毎日児童館でもいい?」と聞くと、「やだ。児童館には友達が誰も来ない」ときっぱり。1人で留守番してるのもいやだというし、それはオレも心配だし……。悩んでいてもしかたないので、ココを説得して、夏休み中は朝から児童館に行ってもらうことに。

 最大の問題は、ココが児童館から1人で習い事に行くことができるのかということ。ココはバレエやダンスなどいろんな習い事に通っているのですが、学校があるときはお友達と一緒に通っています。しかし夏休み中は、専業主婦のお母さんを持つその子たちとは別行動になるため、時間を見計らって児童館から1人で行くことに。夏休み前の土曜日、1人で行けるかを確かめるため、ココを先頭にオレは後ろから自転車で追う形で実験してみました。

 まず自宅から児童館に行き、そこからバレエ教室へ。ここまでは順調です。その後は、ダンス教室への道順をチェックしました。ダンス教室は4月から毎週月曜に通ってるわけで、もう3か月以上たちます。ココは「余裕でわかる!」と豪語していましたが、確認しないと信じられない。とある交差点でダンス教室へは左に曲がるのすが、ココは右に曲がった。「違う!」と言いたかったが、あえてココに「自分の思う道を行ってみなよ」と行かせました。ココは教室と逆方向に向かって走っていったものの、途中で「わからなくなった……」と泣き始めてしまいました。

 それを見たオレも、心配のあまり、珍しくキレてしまいました。「毎週通っているのに、なんで道がわからないだ! 夏休みは父ちゃんもママも仕事でいないんだよ! 1人で習い事に行けないなら辞めてしまえ!」と怒鳴ってしまったんです。ココはびっくりして号泣。その後、何度も同じところを通って、曲がるところの目印などを教えました。


 ココが家に着いても泣いてるので、妻が「どうしたの?」とココに聞いてました。オレが「道がわからないから怒鳴ってしまったよ」と伝えると、「道がわからないのは当然でしょう、毎回送り迎えしてるんだから! あんたが甘やかしてるからココも道を覚えないの! そんなことで怒鳴らないで!」と逆に怒られてしまった。確かに甘やかしてるという自覚はある。甘やかしてきたオレが悪いのに、突然キレてごめんよ、ココ……。

 そして夏休み初日。この日、妻はテレビの生放送で早朝に家を出ました。オレも朝8時には家を出る。ココは9時半から小学校のプールに行って一度帰ってきたのち、14時から英語教室です。妻が11時には帰ってくるので、お昼は家で食べることをココに説明しました。留守番自体ココは生まれて初めて。その1時間半の間に宅急便が来たらどうしよう? カギはどうする? と考えてると、あっという間に8時になってしまった。

 ココに「9時半になったら、プール道具を持って歩いて学校に行く。プール終ったら、うちに帰ってくる。できる?」「できるよ! あ、でもカギとかクーラーとか電気は?」「うーん……。カギは開けといていいし、クーラーも電気も付けっぱなしでいいから」と言い付けて、オレは仕事に出かけました。ココを家に残して出かけるのは本当に心配です。帰ってきてから聞いたら、問題なくできたというから安心しました。

 しかし、先日愛知県で、朝8時~正午に1人で留守番してた小学2年の女の子が、何者かに頭を殴られて意識不明の重体になったという事件が起きました。マジかよ……。不安でたまらず、ココを留守番させるのはやめて、平日は朝9時から弁当を持って児童館に行き、そこから習い事に通うことに。

 とはいえ、ココは移動などの時間配分がわかっていないので、ノートを1冊与えて、夏休み期間中の毎日のスケジュールを細かく書き、「これを毎日見て、予定を覚えといて」と渡しました。そうしたらココは自分でメモ用紙に、「明日の自分へ」というタイトルで翌日の予定を書いてリュックに入れてました。夏休みの平日は、イヤでも児童館で過ごすしかない。それが一番安全ですからね。かわいそうだけど、あと半月ほどがんばってくれ!


最終更新:2019/08/19 13:32
突然、9歳の息子ができました。 42歳、バツ3、自己破産男の気ままな育児術/叶井俊太郎
叶井さんがココちゃんに怒鳴ったのはこれは恐らく初