角川慶子の「シロウトで保育園作りました」第188回

【人気私立小を大分析】女の子におすすめしたい! おしゃれな伝統校の東京女学館と独自の教育が光る和光小学校

2019/08/05 14:30
角川慶子
この時期、熱中症を心配して畑学習をお休みされる保護者が多いのですが、もちろん変わらず参加してくれる子たちもいます。人数が少ない分、1人あたりの収穫量が多いので喜んでいました

 人気私立小分析の3回目は、女児におすすめの学校を紹介します。

 女子校は、共学や男子校に比べ、お受験に関してコンサバなイメージがあります。お受験業界では「女子校は芸能人やひとり親は敬遠する」といわれており、芸能人が女子校を受験させたい場合、東京女学館小学校を考えられる方が多いですね。それは後ほど説明する、独自の入試試験が関係しています。実際、たくさんの芸能人子女が通っており、女学館出身の女優も多いです。

 学校の特徴として、制服がかわいい(創立130年記念として東京女学館リカちゃんが発売されました)、広尾の日赤医療センター横にあるので立地的におしゃれといったことが挙げられますが、設立に伊藤博文や渋沢栄一が関わったいわゆる「伝統校」です。

 試験には、小学校では珍しいAO入試と一般入試があり、AO入試で定員の半分以上が決まります。もちろんAOは第一希望の方が大前提。AOはペーパーがなく、その分、願書と面接が重要になります。面接で「いままで何回学校に来られたことがありますか?」と質問されることが多く、最低でも年少から学校説明会はもちろん、学校の行事にたくさん参加している人が好まれます。どの幼児教室でもこのような対策を話していることから、基本は受験日まで6回と答える方が多く、逆にそれ以下では減点になるとのウワサも。

 AOは第三者の推薦が必要になるので、学校に貢献されている在校生、卒業生に頼む方が多いです。なので、芋づる式に芸能人が入学しているのかもしれませんね。通常寄付金は入学時のみですが(中学、高校で必要になる学校もあります)、愛校精神の強い方は、卒業しても毎年寄付金を送り続け、自分の子どもや孫の代まで継続する方もいます。


東京女学館小学校入試問題集(2020)