サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ元女囚が考えるアイドルの逮捕 コラム 知られざる女子刑務所ライフ66 元女囚が考えるアイドルの逮捕――元KAT-TUN・田口さんは「ホンマのシロウトさん」 2019/06/02 16:00 中野瑠美 知られざる女子刑務所ライフ 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。 ■大麻、コカイン、覚醒剤は、それぞれ効き目が異なる ジャニーズの元アイドル・田口淳之介さんの逮捕で、世の中はピエール瀧さんの逮捕の時と同じか、それ以上の騒ぎですね。かばうわけではありませんが、大麻は合法の国もありますし、同居人の小嶺麗奈さんと「強い幻覚でキメセクやってた」みたいに書いてあると、お気の毒な感じもします。 念のためざっくり整理すると、田口さんは大麻、瀧さんはコカイン、清原和博さんは覚醒剤でしたが、それぞれ効き目やお値段はまったくちゃいますよ! 大麻で幻覚は見ません。ちなみにウィキペディアには「酩酊作用」とありました。メイテイって、「酔っ払う」ゆう意味で、「ラリってる」ゆうことですね。「幻覚」ではないのです。 難しく言うと「報道被害」と言うそうですが、逮捕(パク)られた人のニュースは毎度かわいそうですね。田口さんをかばうファンもいてますが、なんかもう、みんなで「総攻撃」で。田口さんが身柄を送検される時に「顔を隠さず前を向いてた」「悪びれた様子がない」(=ふてぶてしい)とか、「10年前から大麻をやってた」(=ファンを裏切った)とか。そうなんですかねえ? 報道だけではわかりませんが、私は、田口さんは「悪人」ではないんやなという印象を持ちました。ちゅうか「ホンマのシロウトさん」ですね。車内で「前を向いていた」のも、誠実な感じがします。 それに、マトリ(関東信越厚生局麻薬取締部)が来た時も、すんなり応じたそうですね。室内には大麻のほか「吸引グッズ」が普通に置いてあったとか。あの勝新太郎さんですら、コカインはパンツに隠したのに、田口さんは何もしなかったんですね。ふだんから吸引グッズは出しっぱなしにしておかないとか、マトリに踏み込まれた時は、ブツ(大麻)はトイレにソッコー流すとか、小細工もできたはずですが、そうしなかったんですね。これって、すごくないですか? まあちょっとオープンすぎる気もしますけど、大麻は合法のところもありますから、それほど罪悪感もないんかなと思った次第です。ちなみにマトリや警察に踏み込まれた時の対応は、私がしっかり伝授しますから、不安な方はご相談ください(笑)。 次のページ 不良は常に情報を収集 12次のページ 楽天 セブンネット 女子刑務所ライフ! 関連記事 元女囚が語る「経産省キャリア官僚」が覚醒剤にハマったワケ――エリートは“いいお客さん”?元女囚が教える「シャブ屋」の1日――シティホテル暮らしで、月に600万円稼ぐ者も刑務所のティッシュペーパー価格はシャバの5倍! 元女囚が教える「差し入れ屋」事情元女囚が考える「致死量100倍の覚醒剤」――あれはシャブをよく知らない人の使い方ピエール瀧さん、逮捕はクスリをやめるきっかけ! 元女囚が語る、コカインと覚せい剤の違い