サイゾーウーマンコラム知られざる女子刑務所ライフ致死量100倍の覚醒剤に元女囚は? コラム 知られざる女子刑務所ライフ62 元女囚が考える「致死量100倍の覚醒剤」――あれはシャブをよく知らない人の使い方 2019/04/07 16:00 中野瑠美 知られざる女子刑務所ライフ 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。 ■LINEできてたなら、シャブではないかも? 会員制のデートクラブで知り合った女性に「致死量100倍」の覚醒剤を飲ませたとして殺人容疑で逮捕(パク)られていた会社役員が、傷害致死と覚せい剤取締法違反(使用)の罪で起訴されたそうですね。ニュースでは、「殺意は認定できなかった」そうで、「殺人」ではなくなったそうです。たしかに殺そうと思ってすることではないです、多分。 それにしても、「致死量100倍」は謎すぎますよね。致死量は1グラムで、今どきグラム2万円はしますから、最低でも100グラムで200万円。加害者はお金持ちっぽいから、実際はもっと払ってたと思います。 そもそも事件は2018年7月。去年かーい。ニュースでは、加害者が自分で救急車を呼んで、救急隊員が駆け付けたら、もう被害者さんは亡くなってたと。そして、その時は全裸……。でも、それ以外の覚醒剤は現場になくて、任意の調べの時には「具合が悪そうだったので、女性のバッグの中に入っていた薬を飲ませた」と話したらしいので、立件までに時間がかかったようです。 その日、被害者さんは加害者の豪邸でお酒を飲んでて、覚醒剤を勧められています。LINEでお友だちに「覚醒剤を勧められて断った」「日本酒に薬物を混ぜられた」と連絡してるんですね。 いや、これはどうなんですかね。もしも「薬物」を大量に混ぜられた酒を飲まされたら、ちんたらLINEなんかやってられませんよ? それに苦しみだしたのは夜だそうで、時間差がありすぎです。それに、いつ全裸になったんでしょう? 最初から脱いでたんですかね? あと、加害者は尿検査されてないんでしょうか? そういう報道は見当たりませんでした。 ちなみに、お酒に混ぜるにしても、いっぺんに100グラムの覚醒剤をお酒に混ぜるって、そもそも溶けませんし、仮に100グラム溶かしたら、多分シャーベットみたいになって、イッキでは到底飲めないと思います。それに、そんなもん飲んだらメチャ苦いです。そしたら、どうやって飲ませたのでしょうか? あるとしたらチューブで「鼻から」でしょうね……。ここからはまるっきり推理ですが、お友だちにLINEした時は、シャブではなくて睡眠薬を飲まされてたんかなと思います。せやから、もうろうとしててもLINEできたのとちゃうんかな? で、遺体から出てきた「100倍」いうのは、睡眠薬の成分も「込み」みたいな感じやったかと。それでも多いけど。でも、そんなふうにしたらエッチはもうできないですよね。多分意識飛んでますよね……。漫画みたいですが、もしかして、加害者はそういうプレイがお好みなんでしょうか? 次のページ 覚醒剤の使い方をわかってない人の使い方 12次のページ セブンネット 女子刑務所ライフ! 関連記事 ピエール瀧さん、逮捕はクスリをやめるきっかけ! 元女囚が語る、コカインと覚せい剤の違い元女囚が教える覚醒剤の基礎知識――14歳からシャブ使用、大山倍達孫は脳が縮んでるかも?元女囚が考える有名人家族の薬物使用――戸川昌子さん長男は覚醒剤使用で懲役の前科も刑務所でインフルエンザが大流行したワケ――元女囚が考えるムショの環境羽賀研二「激ヤセ」のワケとは? 元女囚が考えるムショの食事問題