今井舞の「週刊ヒトコト斬り」

YOSHIKI、突然のバラエティー出演が示唆するもの

2018/01/05 21:00

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎変幻自在のスター
 年末年始を挟んで、突然、親近感をマシマシにしてきたYOSHIKI。『NHK紅白歌合戦』で本業を魅せつつ、『芸能人格付けチェック』(テレビ朝日系)でおちゃめな一面も見せ。愛用のおかきも売り切れと話題になったところで、安定のお墨付き・マツコの番組にゲスト出演と。自分への価値の付けさせ方が、相変わらず上手な印象である。この格付け上手が。

 これまで、「よくは知らないが、海外で豪邸に住み、あっちでいろいろ活躍している」というイメージでコンセンサスが取れていたYOSHIKI。たまに日本に帰ることがあっても、それは「帰国」ではなく「来日」に近い雰囲気であったが。うーむ。突然のこのベクトル。「だんだんあっちで仕事なし」のシグナルということなのだろうか。


 有り難がられ、珍しがられているうちはいいのだが。『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演した時点でもって、勝手だが1つの決定打とさせてもらいたい。ファンも非ファンも思いは同じ。頼む、あっちでいろいろ活躍しててくれ。

◎スマホの時代に
「北朝鮮、南北通信チャンネルを再開!」のニュースで映ったあの電話装置……。昔の「マイコン」を思わせるでかいフォルム。合板の木で覆われたテカテカの外装。昔のゲームっぽい画像が映し出されたモニター画面に、左右に備え付けられた、緑と赤のビビッドカラーの電話の受話器。その上には、同じ色のでっかいデジタルの目覚まし風時計。

 ああ。2018年にあの造り。逆に斬新。何だかものすごく楽しそうなオモチャに見えるみたいで、一緒にニュースを見ていた4歳の親戚のコに「あーゆうの、ほしい!」とキラキラした目でせがまれてしまった。ごめんね買ってあげられなくて。でも、ホームセンター行ったら作れそうだね。通じちゃったらどうしよう。

◎不倫の過去も埋葬
 岡田准一&宮崎あおい夫婦の新居予定地から遺跡発見! こいつは春から縁起がいいや。しかし検証後、建築を止められるほどの規模ではなかったとのこと。残念。すごいの出てきちゃって、そのまま古墳になったら面白かったのに。「ここが〇〇時代の豪族の墓です」と説明受けて見物しながら「ここに本来なら……」と思いを馳せる。

 遺跡が出た土地って、どんな高価な場所でも問答無用で取り上げられて、国から等価は払われないらしい。金払ってファンクラブの会員になって、クリスマスイブに「すったもんだがあった相手と、幸せになります」ってお知らせ受け取らされたファンに対して、心ある恩返しといえばコレだろう。


 関係ないけど、高岡蒼佑はまた改名するんだろうなぁ。私はあえて全部ひらがなの「たかおかそうすけ」に5000! リップルで。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

最終更新:2019/05/21 20:27