サイゾーウーマンカルチャーインタビュードルオタ夫婦2組が語るオタ生活 カルチャー 『ヲタ夫婦』座談会[前編] 「食事が菓子パンに」「一家3人で遠征」アイドルオタ夫婦2組が語る、“うちのヲタ活” 2017/08/05 19:00 ジャニーズインタビュー 現場に対する“ガチ度の違い”が溝に 太田 素朴な疑問なんですけど、お互いが推してるメンバーに対して「こんな子がいいの?」みたいな食い違いはないんですか? 藍&ヲタ夫 それはないです。 藍 好みが違うからというのも、もちろんありますけど、アイドル現場って特に「現場に行ってないやつがあれこれ言うのは野暮だ」みたいな風潮がすごく強いので、理解できないと思っても、それは個人の主観の違いだと割り切ってます。あと、夫だとしても、推しを「こんな子」って言われたら嫌ですね。 藍さんの私物から、TPD・小林晏夕の特大パネル。数量限定でロットナンバー入り ――ヲタ夫さんは藍さんが推すTPDの現場に行きますか? ヲタ夫 今は全然行ってないけど、最初の頃は一緒に行ったりしてましたね。 藍 私が嫌なのは、“ガチ度の違い”なんですよ。私にとってはTPDを追いかけてたときはガチで好きだったんですけど、旦那にとってはそうじゃないから、イベントには遅刻して来るし、私が感動してるそばでライブの構成とか冷静に分析されるのがすごく嫌で。だから「もう来ないで」って言ってます。 太田 相手(またはパートナー)が来ることで、いつものようにはじけられないとか? 藍 それもお互いにありますね。だからなんとなく、夫婦としてやっていく中で、お互いの本現場に深入りしないようにしようという、暗黙の了解はあります(笑)。特にヲタ夫は私がついてくると、おとなしくなります。 太田 夫婦とか家族って、だんだん好みが似てくるっていうじゃないですか。うちは独身の頃はお互い全然違うものが好きだったし、僕はロックオタクでもあったから、それこそBiSの現場に近いようなモッシュ&ダイブありの現場に行ったりもしてたんですよ。でもそこには誘わなかったし、結婚当初は今のお二人に近かったんですよね。 藍 うちは夫婦遍歴がまだ数年程度だから、これから近づく……のかな? ヲタ夫 どうなんだろう? 太田 一緒に過ごす年月と、お子さんの存在でも大きく変わるかなあと。 父親「ヲタ夫くんの好きなアイドルのライブに行こうかな」 ――親戚付き合いも避けては通れないと思いますが、義理の親御さんにアイドルの話とかは? 田幸 義理の親には特にしていないですが、自分の親にはしてますね。そもそもそんなに特殊なことだとは思っていないので、カミングアウトする・しないという感覚がないです。うちは関ジャニ∞ファンの姉がいて、姉の方がよくコンサートに行く話などしていて、私はあまり自分の話をしないので、親はあまり知らないですが、うちのがよっぽど行ってるかもしれなくて。ただ仕事柄、ライブに行ったりも仕事の一環だと思われてるフシはありますね。 藍 うちの親はアイドルといったらPerfumeとかをイメージしてるみたいで、とてもBiSのことは説明できなくて。父が、「ヲタ夫くんの好きなアイドルのライブを見てみたいから一緒に行こうかな」とか言うんですけど、Perfumeや℃-uteを想像してるような父が、平気な顔して参加できるような現場じゃないんですよね。それをうまく説明できないから、ただ「触れないでほしい」っていう雰囲気だけ出して。そんな状況なので親戚にはとても言えないですね。 ヲタ夫 僕は自分の親にも言ってないです。上京してからアイドルにハマったのもあるので。マンガやアニメは昔から好きだったから、それは知ってると思うんですけど、ライブにガンガン行くようになってるとは思ってないだろうし、そもそも説明するのがめんどくさい。 藍 うちの妹がミュヲタ(ミュージカルオタク)で、田幸さんのお姉さんと一緒でめちゃくちゃヲタ話をするんですよ。 ヲタ夫 つぎ込む金額も全然違うんですよね。チケット代が高いし、韓国のミュージカルにもハマってて、現地で見て帰ってきたりするんで。 藍 福岡に住んでるのにバリバリ遠征してるから、妹はヲタとして強いなって思いますね。妹がいるから、親からの追求も逃れられてるみたいなところはあります。 (後編につづく) 前のページ123 最終更新:2017/08/05 19:00 Amazon ヲタ夫婦: アイドルヲタクな2人はこうして結婚できました。 (MOBSPROOF EX) 他担の現場で冷静分析するのはやめますね…… 関連記事 ハロオタ&ジャニオタ座談会――「真のアイドル像」と「ジャニーとつんく♂」を徹底語り!ハロプロファンが語る、引退後の女性アイドルの“責務”とは? ジャニオタ&ハロオタ座談会「ジャニーズは伝統芸能」ジャニオタが生きる、ジャニーズという“社交界”の快楽ジャニーズファン的目線から感じた、“ハロプロ現場”の素敵な魅力と摩訶不思議なところジャニーズ好き目線で、ハロプロ番組『The Girls Live』や過去番組を見て気づいたこと 次の記事 『サーティン・ラブ・サーティ』DVDプレゼント >