【ハロプロ×ジャニーズ:夏のファン座談会】後編

ハロプロファンが語る、引退後の女性アイドルの“責務”とは? ジャニオタ&ハロオタ座談会

2015/08/09 19:00
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お気に入りメンバーの雑誌を見ながら語る幸せのひととき

 アイドルを見る目が肥えたファンが望む、真のアイドル像とは何か? 秋葉原にある、ハロープロジェクトを愛する者たちが集まる非公式ミュージックバー「ハロートライブ」に直撃し、常連さん3名に、ハロプロのこと、ジャニーズのことを軸に、アイドルを語ってもらいました! 

(前編はこちら)

【座談会出席者】
柴田きょうこさん(仮)……ハローもジャニーズも愛するアラサー女子(好きなメンバー: Berryz工房・菅谷梨沙子、関西ジャニーズJr.・大西流星)
村田重幸さん(仮)……アイドルはハローだけハマっている50代男子(好きなメンバー:Juice=Juice・宮本佳林、TOKIO・山口達也)
大谷純一さん(仮)……ジャニーズ好きの友達も多い30代男子(好きなメンバー:Berryz工房・清水佐紀、Sexy Zone・中島健人)

■ジャニーズもハロプロもアメリカ文化にルーツが!?

村田さん(以下、村田) つんく♂さんが作る歌って実はかなりレベル高いんですよ。カラオケで誰もが歌いやすい音程で聞いたことのあるメロディラインに「君が好きだよ」みたいな歌詞を乗せるような、ありがちなことを一切しない。日本で、しかもアイドルであんな曲を出せているのは奇跡ですよ。


大谷さん(以下、大谷) もともと洋楽好きで、そこからハローの音楽に入る人とか結構いますよね。

村田 あと、つんく♂さんのすごいところは、おっさんなのに、10代の女の子のリアルすぎる気持ちを歌詞にできるというところもあるんですが、「ご飯がおいしい」「宇宙の平和」「あの人が好き」が一緒のレベルで語られているんです。これを並列で同じ曲の中に入れるって普通あり得ないですよね(笑)。

柴田さん(以下、柴田) 確かに! ご飯がおいしいって単純に幸せですよね。アイドルだからこそ歌うべきテーマ。ジャニーズはタイトルもおかしくてとんちんかんな曲が多いんですけど、見せ方で格好良く見える、マジックにかけられるからすごいんです。衣装とかも冷静になっちゃうとすごくダサいのに着ている人が格好良すぎてもう受け入れるしかないみたいな(笑)。

大谷 ジャニーズも「世界」とか「宇宙」とか「ニッポン」とか付く曲多いですよね。そういう歌詞のスケール感は似ている。あとこないだ、こぶしファクトリーの件もありましたよね!(NHK BSプレミアムの音楽番組『ザ少年倶楽部』の収録観覧に参加したファンが、Twitterで「(ハロプロに実在するグループ名である)“こぶしファクトリー”というユニット名で9人のジャニーズJr.がデビューするらしい」と投稿し、デマであるにもかかわらず拡散してしまった出来事)

柴田 でもジャニーさんも付けそうなグループ名だよね、とジャニオタの中で納得してたのが面白かった。そういうネーミングにも共通のセンスがあるのかも。最初変なグループ名だなと思っても、やっているうちに違和感なくなるのは両者の不思議なセンスですよね。


――では、つんくさんイズムが詰まっていると感じるハロプロの楽曲はありますか?

柴田 Berryz工房の「ギャグ100回分愛してください」ですね。ザ・つんく♂って感じです。もう訳わからない歌詞も入ってるし、変な振り付けだし、かなりのトンチキソングなんですけどとにかく明るくて楽しくて。Berryz工房がまだ小中高生の時の曲なんですが、本当その子たちにしか歌えない曲。これはジャニーズJr.の小さい子に歌ってほしいですね(笑)。

村田 僕は太陽とシスコムーンの「宇宙でLa Ta Ta」。ただただレベルが高くて格好いいです。

大谷 モーニング娘。の「The 摩天楼ショー」です。ファンク色の強いアメリカンポップスを日本語でやるとこうですよと提示しているようで、ダンスの技術やリズム感がないと映えない曲ですね。これはキスマイ(Kis‐My‐Ft2)に完コピしてほしい!

柴田 塚ちゃんじゃないんですね(笑)。

『辻ちゃんのウマかわゴハン2』