[おちぶれ続けるアラフォー風俗嬢と男たち]

ミミズ千匹、タコ壺、数の子天井――アラフォー風俗嬢による「まんこの話」

2017/07/30 21:00

――男が、恋人や友人ではない、風俗嬢にしか見せない姿や感情はどんなものだろうか。セックスをした「他人」だけに見せる、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢がつづります。

jyoseiki-170728
Photo by Paul Dixon from Flickr

 まんこの良し悪しばかりが取り沙汰されて、ちんこには名器の条件というものはないのかと、たまに思うことがある。男性器の良し悪しなんて言われても、こだわりや好みを議論したところで、恐らくサイズか硬さだけ。欲を言えば硬いちん子が好きだけど、Sサイズのちんこじゃなければ人並みな硬さがあるなら私は気にしない。

 逆に、あの子のまんこは締まりが良くていいとか、あのまんこはガバガバだったとか評価されるのはいつも女性側。

 「あの子はゆるマンだった」とか笑っている男性、自分のちんこを棚に上げてよくそんなことが言えるなぁと呆れてしまう。女性のまんこは愛撫をされて、イかせてもらって、感度が高まって初めて反応するもの。残念ながらSEXが下手な男性にまんこはあまり反応しない。

 風俗客に意外と多いのが、完全なるマグロだ。シャワー後、男性がベッドの真ん中で仰向けになったまま、女性が上から覆い被さりキスから攻めていく。キスして乳首舐めてフェラをしてゴムを装着。男性からは女性に一切触れないで、そのまま騎乗位で挿入。愛撫も何もされていないまま、カラカラのまんこのままだと痛くなるので、ローション塗りたくっていざ挿入。


 男性は高いお金を払って遊んでいるのだから、それが悪いわけじゃない。女性を愛撫しない男性が、まんこについて評価するなってこと。常にどんな状態でもまんこが反応していたら、それはある意味相当の名器じゃないかと思う。

朗読オーディオブック『鈍感力』(原作:渡辺淳一、朗読:小泉孝太郎)