サイゾーウーマンカルチャー大人のぺいじおちぶれ続けるアラフォー風俗嬢と男たち吉原ソープで働く人々の意外な素顔――アラフォー風俗嬢が見た「優しい」世界 カルチャー [おちぶれ続けるアラフォー風俗嬢と男たち] 吉原ソープで働く人々の意外な素顔――アラフォー風俗嬢が見た「優しい」世界 2017/05/07 21:00 おちぶれ続けるアラフォー風俗嬢と男たち ――男が、恋人や友人ではない、風俗嬢にしか見せない姿や感情はどんなものだろうか。セックスをした「他人」だけに見せる、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢がつづります。 吉原ソープランドの世界に飛び込んで早半年。いろんな中の人たちに出会った。涙あり笑いあり、勉強になる話もたくさん聞かせていただいた。 デリヘルの待機は基本的に独りなので、誰かとあまり会話することもほぼない。けれどソープでは、泡姫仲間のほかにボーイさん、講習員の方などお客さん以外の人たちと会話する機会も意外とある。 なので、いろんな話を聞いたり、相談することによってモチベーションも維持できるし、少しずつメンタルも鍛えられている気がする。一緒に店を作っている感があるからこそ、みんなで頑張って働ける。仕事の回し方なども、パソコンと電話1台あれば誰でもできてしまうようなデリヘルの緩さとは全然違う。ちゃんと警察や保健所などから営業の許可をもらって、店舗を構えている。だから変なことはできないし、信用第一。 一昔前の吉原で働いた女性が、面接で提示した身分証を、ボーイと店で働く女に悪用されて借金を作られてしまったこともあったそうだが、そんなことをした店は即潰れる。ドラマや映画の世界を想像しすぎだったようで、吉原でボーイをする人たちは、訳ありだったり流れ者のような人が多いのかと思っていたらまったく違った。 ◎吉原で働くボーイは過酷 人によっては人生をしくじったり、苦労してきたからこそ吉原に行き着いたのかもしれないが、前科者だったりお尋ね者じゃないかなど事前にきちんと面接してからでないと働けないそうだ。新人ボーイもメンタルの弱い風俗嬢と同じで、3日と持たず辞める人も多い。 早番遅番とあるそうだけれど、ほぼ朝から夜まで12時間近い勤務に、休みは月に1〜2回あればいい方じゃないかというほどのブラック。社会保険も完備していないし、有給休暇なんてものもない。まるでアルバイトのような、名ばかりの正社員。 お金を使う暇もないので、お金は貯まるらしい。求人募集もあまり公にできないのか、風俗嬢と同様、人に言いにくい職業ではあるから不人気なのか、大抵どこのお店も慢性的人員不足だと聞く。体力に自信のある男性は是非応募してみると普段見られない吉原の裏側が見えるかもしれない。 最近では、男性スタッフのほかに女性スタッフを採用するお店も増えてきているのか、私が働くお店の近くだけでも2人、女性スタッフが働いているお店があるらしい。 仕事をする女性を身近でサポートするには、やはり女性の方が断然安心感が違う。男性スタッフの講習では、今だに趣味講習でタダでSEXをされてしまったという問題は聞くので、セクハラだといった悪評判が立っては女性が寄り付かない。 だから、面接官やお仕事のやり方を教えるスタッフが女性というお店も増えてきているのだろうか。現役のソープ嬢さんも、講習師としてマットプレイの講習を行なっている人もいる。 次のページ 吉原の風俗嬢が働く意外な動機 12次のページ Amazon ひとり親でも子どもは健全に育ちます: シングルのための幸せ子育てアドバイス (実用単行本) 関連記事 「さすが吉原」――デブのおばさん風俗嬢が、吉原で“ソープ嬢デビュー”して見えたこと「出稼ぎ」風俗嬢が見た、福岡のクソ客たちと新潟・長岡の寂しく孤独な男たちデブのおばさんが風俗デビュー、ナンバーワン“ヘルス嬢”から売れない風俗嬢への転落記アラフォー風俗嬢が笑った“クンニ研究家”――「風圧でイかせる男」と「ぶぶぶぶー男」新人風俗嬢が出会った、「のどちんこ」を見ないと興奮しない“LLサイズ”の気弱な巨根男