サイゾーウーマンコラム「プレモル」が刺激するアノ記憶 コラム 今井舞の「週刊ヒトコト斬り」 黒バックにロゴが輝く「ザ・プレミアム・モルツ」CMが刺激するアノ記憶 2017/03/17 21:00 週刊ヒトコト斬り ――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる! サントリー公式YouTubeチャンネルより ◎オマージュかパクリか 漆黒のバックにキラリと輝く金文字といい、ロゴの字体といい、「ザ・ルーカスフィルム」にそっくりで、見るたび「スター・ウォーズ」ファンのノスタルジーをかき立てる「ザ・プレミアム・モルツ」のCM冒頭。 いや、もうディズニーのものだしね。それはわかってるんだけどね。永遠に戻らないし、新しく提供されるのは別物。CMが流れるたび、それを受け入れるまでのあの辛酸が、蘇るっていうのがどうにも。 あー。酸味の入ったこのぬる苦さ、開けっ放しでテーブルに一晩放置された発泡酒のごとし。ザ・プレミアム・モルツは冷やしておいしく飲みましょう。 ◎お悔やみ申し上げます 渡瀬恒彦、逝く。兄の渡哲也も体調は万全ではない状態が続いているし。結局これという後継者を見つけられないまま、だんだんと灯が弱くなっていく印象の石原プロ。葬儀告別式も近親者のみだそうな。看板俳優が亡くなったというのに、近親者のみとは。諸事情あるにせよ、何とも石原プロらしさが感じられない、寂しい印象である。 その寂寥感を促進させているのは、やっぱり石原慎太郎の「老害」問題だろう。別に慎太郎が石原プロの代表ってワケではないのだが。いろんな余勢を駆って石原プロは回ってきたわけで。ブイブイ言わせてきた慎太郎との相乗効果も、確実にあったのである。そんな慎太郎の人生の、最後の最後がこの流れとは。累が及ぶのを恐れて、CMだの大きな企画だのが、石原良純にも行かなくなり始めたというウワサも。石原プロだけでなく湘南ブラザースも斜陽化か。「石原」と名の付くもの全ての、終わりの始まりなのか。……ま、籠池泰典というトリックスターを得て、ちょい一休みできるわけだが。……この2人、実は仲良しだったりしてな。 ◎我が振り直そう そんな籠池騒動をきっかけに矢面状態の稲田朋美大臣。男からも女からも誰からも嫌われる彼女。弁護士のはずなのに、まったく弁が立たず。安倍内閣の考える、木で鼻括ったような「女性活躍」の象徴的存在。そうした構成要素ももちろんながら、反感の一番の原因は、あのメイクやファッションだろう。 大臣としてどんなにヤバい状態にあっても、常にこってり盛り盛りマシマシ姿で登場。髪巻いてるヒマあるんなら資料読んどけよ、という事務方の憤怒は、今や国民的コンセンサスが取れる状態に。明日の答弁について思案するより、マツエクの量や練りチークのぼかし具合、ラメシャドウの光らせ方、耳たぶからこぼれる感じのピアス、可愛く見えるふんわりスカート、脚がキレイに見せるハイヒールを探すことの方に頭がいっぱい、という印象だ。でまた、そういうのがまったく似合わない外見であることが、人の勘に障る。別にブスはフェミニンをやるな、ということではない。フェミニンはブスが目立つのだ。あのカッコをしても自分はイケてると思える、その客観視能力のなさが、人を苛立たせるのである。 彼女が鏡を見るとき脳内にある自己像と、実際の外見との乖離たるや。そんなメンタルの持ち主の肩に我々の国防が。ミサイルが飛んで来るより、ある意味怖ぇ。 今井舞(いまい・まい) 週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。 最終更新:2019/05/21 20:35 関連記事 KANA-BOON・飯田祐馬の不倫発覚で裏付けされた、ひとつの真実「意に沿わない仕事」のつらさで去った、清水富美加に教えたかったこと結婚関連ニュースを連発する福原愛が、日本国民に気づかせたこと「引退」宣言で考える、“江角マキコ”というイメージの本質袴田吉彦における「不倫」の意味を伝えてくれた、1枚の写真 次の記事 キスマイ・横尾、女性と親密写真流出 >