サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビューSMAPや天皇に共鳴する、婦人公論の現役感 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「婦人公論」9月27日号 天皇陛下、SMAP、離婚カウンセラー……「婦人公論」読者が心の奥で共鳴するさまざまな“現役”の形 2016/09/26 21:00 女性誌速攻レビュー「婦人公論 「婦人公論」9月27日号(中央公論新社) 7月13日、天皇陛下が生前退位の意向を示しているというニュースが報じられ、8月8日にはビデオメッセージで「お気持ち」を表明されるなど、このところ急激に関心が高まっている「天皇陛下の生前退位」。今号の「婦人公論」(中央公論新社)巻末特集「『婦人公論』と振り返る 皇室の100年」でも、話題はもっぱら生前退位について。議論について触れることは避けますが、「多忙を極める天皇陛下の、多様なご公務の全容」を見ると、まぁキツイスケジュールにビックリ。憲法に基づく国事行為、象徴天皇の地位に基づく公的行為、それ以外の私的行為……「ご動静の記載がなく『オフ』とみられる日は84日に過ぎない」そうです……。 <トピックス> ◎「婦人公論」と振り返る 皇室の100年 ◎白河桃子×山田美保子 SMAPの物語は永遠に未完だから ◎特集 人生後半が充実する人の秘密 ■SMAPという永遠の“現役” そしてここにも1つ時代にピリオドを打とうとしている平成の大物が……それがSMAPです。8月14日、正式に今年いっぱいで解散することが発表されました。「SMAPの物語は永遠に未完だから」というページは、少子化ジャーナリスト・白河桃子と放送作家・山田美保子の対談。山田は「1991年9月に埼玉の西武園ゆうえんちで開催されたデビューイベントから見てきた」という筋金入りのファン、そして白河は「大学で『男子アイドル進化論』という講義をしている」ご意見番。1957年生まれ(山田)と1961年生まれ(白河)という「婦人公論」世代の2人が、SMAPが同世代女性にどんな影響を与えたかを語っています。 「デビューしてすぐスターになり、10代で絶頂期を迎え、しばらく活躍した後に後進に道を譲るという、きれいな循環」があった80年代アイドル。バブル崩壊もあり、そのやり方がうまくいかなくなったときにデビューしたのが「SMAPなのだと思います」と白河。歌番組が軒並み消えていった時代に、今までとは異なるやり方、「体を張って貪欲に笑いを取りにいっていた」(山田)と、バラエティ番組への進出に活路を見出したSMAP。そして『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の放送開始、キムタクブームを巻き起こしたドラマ『ロングバケーション』(同)……「大人の女性が『アイドルが好き』と言っていい、最初のグループだったのではないかと思います。彼らより10歳も15歳も年上の女性たちが『大好き』と公言できるアイドルの誕生」(山田)。 12次のページ Amazon 婦人公論 2016年 9/27 号 [雑誌] 関連記事 浅田姉妹、岸部兄弟……「婦人公論」のきょうだい特集に見る、“きょうだい仲良く”の呪縛「内面の美こそ不変」という呪詛で読者を絶望させる、「婦人公論」のエイジング特集共感ならず!? 喜多嶋舞が見誤った、「婦人公論」読者の「妻」「母」に対するこだわり女性のあこがれ「老後の女子会」のツライ現実? 「婦人公論」で露呈した、世代で異なるその中身自分と子どもを分離できない「婦人公論」読者が考える、「結婚しないわが子」の業