サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「LARME」全然使えない着回し特集 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「LARME」9月号 世界観は『ヴァージン・スーサイズ』!? 「LARME」の真髄は“全然使えない”着回し特集 2016/08/06 19:00 女性誌速攻レビューLARME こちら、いつも以上にムードやビジュアル重視の誌面となっております。巷のインスタグラマーも驚くほど写真の修正・加工がバッチリで、かつ文字サイズは小さくて、文字色も背景色を考慮していないので凝視しないとなかなか読めず、どの服をどう着回しているのか初見では全然理解できません! 扱う服も、足の付け根から前もも部分の布がまったくないクラッシュデニムや、ほぼ全透けの黒チュールロングドレスなど、現実世界ではほとんど着られないようなものばかり。見やすさ着やすさ、わかりやすさはそっちのけで、すがすがしいまでに着回し特集としての機能を果たしていません。そもそもの話、これを着回し特集にする必然性が見当たらない。でもそんなところが世界観重視の「LARME」っぽくて最高ですので、今回の企画も要チェックですよ! ■非モテ系モデル・れいにーの好感度が高いワケ お次は、巻末の【壊滅的“美少女”story】をご紹介します。こちらは今回で連載第15回になるシリーズで、毎回1人の美少女を取り上げてインタビューをするというもの。今号のゲストは、モデルのれいにーこと柏麗奈さんです。覚えていますでしょうか? 前々号で彼氏を「神」と崇め奉ったあのモデルです(http://cyzowoman.jp/2016/05/post_19891.html)。 記事中では、オフの過ごし方について「スプラトゥーン(Wii Uのゲーム)をひたすらやり続ける」「Huluに契約し、アニメと映画とドラマを観るのに大忙し」などと語っています。さらに最近は読書にハマったらしく、そのきっかけに「こんな私が小説とか読んでたらモテるかな、頭いいキャラになれるかな」と思ったことを挙げます。そして読書しても別にモテないことに気づいたとか……。筆者はこの時点では、「美少女だけど非モテ」というよくあるギャップ推しなのかなと思った程度でした。 しかし目を引いたのは、最後に、趣味があまりに多岐に渡っているため「ひとつのものに費やす時間は減っている」と自覚していることに触れ、「オタク気質であることは認めるけど、それでオタクを名乗ることはできないなと。それを感じる今日この頃です!」としめていること。安易に「オタ系モデル」を名乗って、「本当はにわかでしょ?」といったツッコミを回避する、この謙虚さと客観性! ほかのモデルにはない新しいものを感じます。彼女には今後も注目していきたいところです。 ■避けては通れぬ「ね~え?」の脳内再生 さて最後になりますが、今号で個人的にちょこっとだけ面白かったキャッチコピーを紹介したいと思います。それは、NMB48のみるきーこと渡辺美優紀さんが3色買いしたというアイライナーを紹介する誌面に登場したこちら。 <セクシーなの、キュートなの、どっちが好きなの?> あややこと松浦亜弥さんの有名曲「ね~え?」のサビを丸パクリです! もともとソロアイドルであるあややを尊敬していると公言していた彼女ですが、4月にNMB48卒業を表明し、もうすぐアイドルではなくなる身。今は、これまでとは違った新たな魅力をアピールする時期にも思えますが、ひとまず今号では、あややの丸パクリコピー然り、幼く見える可愛いショートカット然り、まだまだアイドルといった感じでした。前号の卒業に関してのインタビュー記事でも、卒業後の活動は「はっきりと決まっていない」と語っていただけに、今後はどうなるかわかりませんね……。あしゅこと齋藤飛鳥さん(乃木坂46、今号で初カバーガール)がポストみるきーとなる日も来るかもしれません。次号、彼女たちの動向からも目が離せませんよ! (小麦こねる) 前のページ12 最終更新:2016/08/06 19:00 Amazon 『LARME(ラルム)023 2016年9月号』 「ヤリ捨てされて心中」を想像させる着回し特集とは 関連記事 グラドルに「えっちなカラダ」を問う! ガーリーと男ウケの間で揺れ動く「LARME」の女心「LARME」女子とは何者か? ファッション、SNS、男性観に見る“新種のギャル”像彼氏を「神」と呼ぶモデルが登場!! 男ウケ度外視な甘カワ系ガーリー誌「LARME」の恋愛特集「小悪魔ageha」復刊! ナチュラル化するage嬢に一石を投じる“盛り”復権がテーマギャルママ誌「I LOVE mama」でさえ優等生になる“子どもの叱り方”企画 次の記事 映画『グッドモーニングショー』鑑賞券プレゼント >