サイゾーウーマンカルチャー女性誌レビュー「LARME」えっちなカラダ特集の怪 カルチャー [女性誌速攻レビュー]「LARME」5月号 グラドルに「えっちなカラダ」を問う! ガーリーと男ウケの間で揺れ動く「LARME」の女心 2016/06/18 19:00 女性誌速攻レビューLARME 「LARME 022」(徳間書店) 東京もついに梅雨入りをし、そろそろ夏の気配も感じるころですね。「LARME」(徳間書店)最新号の表紙は、みずみずしい南国の果実の果汁を連想させるしずくと、乃木坂46・白石麻衣さんの憂いを帯びた眼差しが特徴的です。しかし全体的にガーリーかつアンニュイなテイストの表紙とは裏腹に、内容はそこそこの波乱を呼びそうなものでした。さて、さっそく今月号もみていきましょう! <トピック> ◎お部屋でしか見られない、あなただけの私。 ◎Beauty & Healthy Diet book ◎Welcome To My Sweet room ■「おにく」表記により首の皮一枚でつながるガーリー魂 もともと“男ウケ度外視”との評判だった「LARME」ですが、前回に引き続き、今回も男ウケ系のネタが多く見られしました。特に顕著だったのが、本誌前半に掲載されている企画「お部屋でしか見られない、あなただけの私。」。男性とのお部屋デートを想定し、パーツ別ボディケアや、部屋で可愛く見せるテクニックなどを赤裸々に紹介しています。あまりに興味深いので、今回はこちらの企画を詳しく見ていきたいと思います。 「女の子の最強の武器 おっぱい」ケアには、<あま~い香りがして、美味しいおっぱいになる>スクラブや、<バストトップの黒ずみはもういらない>などと謳われる乳首の黒ずみ改善アイテムなどが登場。まさか、「ファッション絵本」を自称する雑誌の誌面で「美味しいおっぱい」や「バストトップ」などという単語が目に飛び込んでくるとは……。絵本の読者たちには刺激が強すぎはしませんでしょうか。少し心配になりました。しかし「チャペル」「愛の吊り橋」「アヌスの細道」など、昨年の「an・an」(マガジンハウス)のセックス特集で見られたような「エロ用語大喜利」のガーリー版も見てみたい気がする筆者です。 そして、「週刊プレイボーイ」(集英社)や「ヤングマガジン」(講談社)で活躍中のグラビアアイドルたちに、美エロボディの秘訣を聞く「グラビアガール直伝! えっちなカラダの作り方。」というコーナーも! 男ウケを気にしない従来の「LARME」であれば、“女の子のため”のカラダ作り特集と銘打ち、女ウケするカラダの持ち主(例えば「LARME」でも人気のAKB48・小嶋陽菜さんなど)が登場しそうなものですが、この特集では、<男性誌や漫画誌では『グラビア』がつきもの。なかなか私たちの目に触れることはないけれど、つまりそれって男の人が好きなカラダってこと。(中略)3人の女の子に根掘り葉掘り聞いてみました!>などと、完全に男へ向かってロックオン! ただ、グラビアを「なかなか目に触れることはない」としてウブアピールしているところに、恥じらいとためらいが感じられるので、まだ男ウケに本気は出してなさそうですね! 12次のページ Amazon 『LARME(ラルム)022 2016年7月号』 関連記事 「LARME」女子とは何者か? ファッション、SNS、男性観に見る“新種のギャル”像彼氏を「神」と呼ぶモデルが登場!! 男ウケ度外視な甘カワ系ガーリー誌「LARME」の恋愛特集「......って聞いてねぇし!」 agehaモデルたちをイラつかせた人物とは?雑誌界復活のキーワードは"遊び心"と"オリジナリティー"ビッチ、ガーリー、小悪魔ageha......男性中心社会を突破しえる女性性とは?